あなた side

今日もまた、地獄の時間がやってくる。

なんかわかんないけど、口が全く動かなくて。

俺はこいつに怖がってんのか？って思って。

そう思ってしまうと、自分が弱い人間なんだって感じて。

早く、皆さんに会いたいなって思ってしまう。

1発殴られる俺の腹。

もう、痛みとかそんなんどうでもよくて。

この手錠が解けたら1番にお前の顔面殴ってやるよって。

睨みつけてそう言ってやった。

俺の髪を掴みながら聞いてくるこいつは、一体何がしたいんだ。

次は頬を平手打ち。

なーんだ。日に日に力が弱くなってきてるじゃねぇーか。

なんで俺の周りにはこういう奴が多いんだよ。

あ、…人生最大のミス来たかもしれないっす。

壱馬が死ぬのはダメっすよ。

これ以上   大切な人   を失う訳にはいかないんだよ。

お前に   “2度“   も殺されてたまるか。

“あいつ“   と過ごす日々は楽しかったんだ。

お前に、壊されなければ。

もっと楽しめたはずなのに…もっと長い時間…

胸ぐらを掴まれたくらいでなんだ？

どうってことねぇよ。

俺がお前にビビってなんかないってこと教えてやる。

また腹をひと殴り。

お腹はきっと痣だらけなんだろな…笑

殴りたいなら殴ればいい。

俺はお前のいいなりになんかならねぇ。

今のは、さすがに痛かったかな笑

だって、頬にグーパンだよ？まぁ、痛いよね笑

あぁ、口に血の味が広がる。

久しぶりの感覚だなぁ。

全く。とことん自分勝手な奴だな。

俺が言うには別にいいと思うんですけど。

…俺、一応被害者の身ですよ？

「違う！本気だ！」

なんて、なぜか言えない自分に腹が立った。

俺はまだどこかで何かを考えてる。

これが本当に好きということなのか。

俺はまた、昔みたいなことを繰り返しているのか。

よくわかんねぇ。

また、なにも言い返せない。

俺は一体何を考えてるんだ。

自分のことなのに、自分が分からない。

…誰か、俺の脳内を教えてくれ。

否定したいのに。罵倒したいのに。

なのに、なのに。なんも言葉がでてこない。

また、闇のような心に塗り替えられてしまったのか。

知りたい。

俺の心の全て。考えていること全て。

いつの間にか   大切な人   の名前を呼んでた。

なぜかそこにいる気がして。

もう、顔も見れないのに。






































































((ﾊﾞﾝ！！      扉をぶち破る