あなた side
…ここは、どこ?真っ暗で何も見えない。
…そこにいるのは、人?
男のようだった。
その人はゆっくり振り向いて驚いた顔をした。
なんか聞いたことあるような…
…言われてみれば、少し前辺りから光が差してる。
俺はお辞儀をしてその場を去ろうとした。
けど、何を思ったのか
そう口にしていた。
もうすぐ光の元へ行ける。
本当にここはどこだったんだろう。
優斗?さんはなんでここにいたんだろう。
なんで俺は来ちゃいけなかったんだろう。
色々な疑問を抱えながら、俺は光の中へ1歩足を踏み入れた。
次に目を覚ますと、そこは真っ暗な世界ではなく、病室のようだった。
俺の他に、8人?くらいがベッドに寝ていた。
俺はなんでここに…?
俺は起き上がろうと思って体を起こそうとした。
すると、背中?腰?辺りから痛みが走ってくる。
びっくりした。急に横から顔を出してきたから。
…誰かに、電話でもしてるのかな、、?
なんで俺が起きただけでそんな大袈裟なんだ?
数十分経つと、病室にぞろぞろと人が入ってきた。
…多い、よな?
だって…
…何の話をしてるんですか。
そして、
貴方達は一体誰なんですか?
さっきの話からすると、この怪我はこの人達を守った時にできたもの…かな。
…仲間?メンバー?
だから何を言ってるんだ。
リーダー?この人達はなにかのグループ?
陣 side
先生についていったら、あなたの脳の写真みたいなんを見せられた。
…あなたが記憶、喪失、?
いや、簡単に言い過ぎやろ。
…そんなアホな話があっていいんか、、
とりあえずお辞儀をして、あなたたちがいる病室に向かった。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。