第45話

40話
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2022/07/01 13:19
血のハロウィンから数日ーーー。

あなたは病院で暫く入院することになった。

そして今はドラケンがベットの横に座って

器用にリンゴを剥いている。
ドラケン
んとによぉ…
マジで無茶しすぎなんだって
あなた
ごめんってば!
皆にも迷惑かけたと思ってるし…
ドラケン
そーいうこと言ってんじゃねぇっての…
ドラケンは右手で頭を押さえハァ…とため息を吐く。

そして反対の左手で

一口サイズに切ったリンゴをあなたに渡した。
ドラケン
俺が言いてぇのはもっと自分を大事にしろってことだよ
あなた
あぁ、そっちか
あなた
うん、分かった
ドラケン
(んとに分かったのかよ…)
ドラケン
あ、そういえば姉貴
あなた
あ?
ドラケンはシャリシャリとリンゴをあなたに

ふと思ったタグことを言葉にした。
ドラケン
何で真一郎くんだけ面会謝絶なんだよ
あなた
ブフォーッ‼︎‼︎
突然の質問に

あなたは口の中のリンゴを盛大に吐き出した。
ドラケン
うわ汚ねぇ‼︎‼︎
あなた
ゲホッゲホッ…‼︎
な、何でそんなこと聞くの?
ドラケン
いや可笑しいだろ
幼馴染でもある真一郎くん面会謝絶の癖にタケミっち達は面会来れるんだからよ
そう言いながら

ドラケンはリンゴのついた掛け布団を引っ剥がす。
あなた
いや、それは海よりも深く山よりも高い理由がありまして…
ドラケン
え、なに?告白?
あなた
いや、違う
ドラケン
あー、じゃあアレだろ!キs
あなた
今日は帰れ‼︎‼︎
ドラケン
え、おい、掛けぶと…
バンッ‼︎‼︎
あなたは顔を真っ赤にさせ立ち上がると

掛け布団を持ったままのドラケンを追い出す。
あなた
……
あなたはそのままヨロヨロと歩きベッドにダイブした。
あなた
告白20連敗のクセに…
あなた
ケンカ弱いクセに…
あなた
ちゃんと寝てるの確認してからやれ…
あなた
バーカ…
あなた
あんなの誰だって意識するっての…
あなた
………
あなた
不意打ちはノーカンだからな…コンチキショー……
あなたはそう言い枕に顔を埋める。

しかし、枕に隠れていないあなたの耳は

先程のリンゴの様に赤く染まっていたのだった。









それから数日

あなたはとある人物と話をしていた。
あなた
ホントに久しぶりだね!イザナ‼︎
イザナ
うん、久しぶり
イザナ
あなた
あなた
うわ〜‼︎
暫く見ない内に大きくなったねぇ
イザナ
えへへ…
あなたは嬉しそうにイザナの頭を撫でる。

そしてイザナも目を細めてあなたの手に擦り寄る。
あなた
それにしても今日はどうしたの?
イザナからこっちに来るなんて珍しいね
イザナ
いやいや、流石にお姉ちゃんが大怪我したって聞けばお見舞い位行くよ
あなた
そっか!ありがとね‼︎イザナ‼︎
イザナ
うん!
イザナ
あ、でも他の要件もあるんだ
あなた
??
首を傾げるあなたを見て

イザナはニコニコしながら両手を勢いよく広げる。
イザナ
“俺らの国”だよ!あなた‼︎
あなた
“俺らの、国…”?
イザナ
そう!俺と下僕の鶴蝶、それに他の奴らと王国を創ったんだ‼︎
イザナ
名前は“天竺”‼︎
あなた
へ〜‼︎楽しそうだね‼︎
イザナ
うん!
イザナ
…それでさ
あなた
イザナ
あなたにも入ってほしいんだ
イザナ
“天竺”に
あなた
!!
あなた
あ〜いや、でも私はもうカタギだか
イザナ
一緒にマイキーを潰そうよ、あなた
イザナ
あ、後ドラケンとか言うやつも!
あなた
………え?
イザナ
な?良いだろ?
イザナ
イザナ
お姉ちゃん♡
そう笑顔で言い切るイザナの瞳には

光が一切灯っていなかった。

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