坂田side
最終レースが始まった途端、横からパタリと音がした。
見てみるとそこには骸骨が…!!
なんてことは無く、うらさんに限界が来たようで寝てしまった。
完全に寝てる…これはイタズラのチャンス?!
横顔綺麗だな…や、正面も綺麗なんやけど。
さわっ…
俺の心臓はドキドキしっぱなし。
普段、寝顔みて可愛いなとか綺麗やなとかだけやったのになんか今日めっちゃ色っぽくみえる。
運ぼうと思って首に手をかけると
いつも俺が先に寝るから分からんかったけど、
寝言言うねんな…
ってそんな場合じゃない!
今好きって言った?!俺のこと?!
ほんまに言ってる?!
こんなん耳触るだけじゃ終われへんやん…
もうちょっとだけ…
俺はうらさんの唇に触れるだけのキスをした。
唇は柔らかくて、でも張りがあって…
そう言って愛しい人におやすみのキスをし、
俺も眠りについた。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!