第4話

うらさかのお泊まり④
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2019/11/23 16:13
坂田side



最終レースが始まった途端、横からパタリと音がした。
見てみるとそこには骸骨が…!!


なんてことは無く、うらさんに限界が来たようで寝てしまった。
あほの坂田。
え、ちょ、うらさーん!
俺負けて終わりたくないんやけど!
勝ち逃げしんとってやぁ…
うらたぬき
…すー…すー…
完全に寝てる…これはイタズラのチャンス?!

横顔綺麗だな…や、正面も綺麗なんやけど。
あほの坂田。
(ちょっと耳触るくらいええやんな?)
さわっ…
うらたぬき
んっ…
あほの坂田。
…?!
あほの坂田。
(なにこれ可愛すぎどゆこと?!)
俺の心臓はドキドキしっぱなし。
普段、寝顔みて可愛いなとか綺麗やなとかだけやったのになんか今日めっちゃ色っぽくみえる。
あほの坂田。
(あかん…これ以上したら絶対バレる…
怒られるし、好きなんもバレる…)
あほの坂田。
うらさん、ベッド運ぶで?
運ぼうと思って首に手をかけると
うらたぬき
…た…さか…た…す…
あほの坂田。
ん?俺がなんて?
うらたぬき
…す…き…
あほの坂田。
え…?
いつも俺が先に寝るから分からんかったけど、
寝言言うねんな…

ってそんな場合じゃない!

今好きって言った?!俺のこと?!
ほんまに言ってる?!

こんなん耳触るだけじゃ終われへんやん…

もうちょっとだけ…
あほの坂田。
チュッ
うらたぬき
んー…
俺はうらさんの唇に触れるだけのキスをした。

唇は柔らかくて、でも張りがあって…
あほの坂田。
これは明日、うらさんに説明してもらわなあかんかな。ちゃんと聞かせてな?
そう言って愛しい人におやすみのキスをし、
俺も眠りについた。
うらたぬき
すー…すー…

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