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第10話

ごめんね。
まふゆ
まふゆ
ごめんね…夜雨くん。
翔太
翔太
本当、ごめん…
黙祷をやめても、モヤモヤするこの気持ちを言葉にしないと気が済まない。
私は、静かに立ち、持ってきたシャベルで彼にゆっくり優しく土をかけた。
夜雨くんの淡く焼けた肌が人間らしい。
でももうそれも見えなくなった。
まふゆ
まふゆ
ごめんなさい…夜雨くん…
翔太
翔太
夜雨…まふゆ…ごめん。
まふゆ
まふゆ
なんで私に謝るの…?
翔太
翔太
本当はまふゆにこんなことさせるつもりはなかったのに…俺が勝手に暴露して…勝手に…巻き込んじゃったのに…
何度も謝る彼にハテナマークが頭を支配した。
まふゆ
まふゆ
なんでよ…友達じゃん…
答えはこれしか無かった。
翔太
翔太
友達…か…
寂しそうにそう呟いた翔太くんは、
翔太
翔太
ありがとう。
と言った。
@@@
家に帰り、至福のひとときであるメロディを考える作業をスタートする。
目を瞑ると瞼の裏に焼き付いた彼の最期を、私は鮮明にそっと思い出す。
夜雨くんのこと思うと、ごめんねしかでないの…なんでだろう?
私は虐められていた側なのに、心が痛い。
胸が苦しいや。手が進まない。
今日は早めに寝ようかな。
@@@
なんとも目覚めの悪い朝。
大きな欠伸をしながら、制服に着替える。
そしていつもの様に履き潰したローファーを履いた。
重い玄関のドアをゆっくり開けた。
翔太
翔太
おはよう。
思わぬ人物の声が上から降ってきた。
まふゆ
まふゆ
お、おはよう…
制服の彼にはいつも見惚れてしまう。
翔太
翔太
ねぇ、今日学校休まない…?
いきなり家に押しかけて、さらに学校を休もうと?
まふゆ
まふゆ
はぁ…?
翔太
翔太
言いたいことがあるんだ。ね?