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第20話

人の目に触れたくない。
半分寝ている…視界はボヤけて、よく分からない。
私の手を引いてるのは翔太くん…?
翔太
翔太
まふゆがあの後2度寝し始めるから、ギリギリじゃんかぁ…!?
まふゆ
まふゆ
ご…めん…
謝るも、何故かは分からない。
あ、今日は出勤の日だ。
早足の翔太くんについて行くのはしんどいにも程があった。
今すぐにも寝れる。
出勤なんかできるか…こんなんで。
翔太
翔太
まだ、眠いんでしょ?
急に立ち止まったと思ったら、優しい顔でこちらを振り向いた彼の言葉に頷いた。
すると彼はしゃがみ
翔太
翔太
乗れ!遅れる…!
まふゆ
まふゆ
んー…
今日ばかりは言葉に甘えて…
翔太くんにおんぶされながら、また眠りに落ちた。
@翔太side
人の目が痛すぎる。
そりゃ、変だろ。
子供をおんぶしている訳じゃないし。
かと言って、お姫様抱っこも違うだろ…?
いいんだこれで、遅れるよりはマシ…
そう自分に言い聞かせながら、小走りで駅へ向かう。
出勤は実は嘘。
バレてないかな?勤務場所と真逆の方向だけど。
まぁ寝ぼけているだろうし、
いいか。
改札をすり抜け、人をかき分けながら小走りで向かう。
間に合え…!間に合え…!
運がよく、丁度電車が来たところだった。
これ逃すと、結構待つことになる。
それは勘弁だし、まふゆが途中で起きたら「帰る」って言い出すかもしれないから。
電車に駆け込み、まふゆを下ろし、座らせる。
まふゆ
まふゆ
んー
よくこの状況で寝れるな…しかもめっちゃ寝るじゃん。
翔太
翔太
大丈夫…?
小声で声をかけるも、返事はなかった。