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第14話

cocoa。
まふゆ
まふゆ
終わった…?
私は彼をチラッとみた。
翔太
翔太
うん…すごい…まふゆ…
彼は口をあんぐり開けてパソコンを見ている。
まふゆ
まふゆ
ひ、引いた?
翔太
翔太
なわけ、天才だよまふゆ。
まふゆ
まふゆ
そんなこと言われると困るなぁ…
困るというか、照れる。
翔太
翔太
そんな頑張っているまふゆちゃんに、この僕がココアでもいれてあげましょ〜♪
翔太くんは小馬鹿にしたように、私の頭をわしゃわしゃと撫でたあと、キッチンへ姿を消した。
@翔太side
まふゆが本当にすごい才能の持ち主だと言うこと、改めて知った。
まふゆって天才。
俺はココアをいれながらツクヅクそう思う。
こんな人を友達に持てて、本当は幸せなのかもしれない。
人生捨てちゃいけない。
まふゆがいなかったら成り立たなかった人生だったけど。
熱々のマグカップを2つ持ち、まふゆの元へ行く。
と、彼女は可愛らしい寝息を立てながらパソコンの上でうつぶせになっていて寝ていた。
俺はテーブルの上にゆっくりココアを起き、椅子にかかっていたひざ掛けをそっと彼女にかける。
俺は自分のマグカップを手に取り、ゆっくりと口に運ぶ。
ちょっと濃いめのココア。
じんわりとまろやかな味が口いっぱいに広がる。
口に残る独特のほろ苦さ。
ふとmfmが作った曲である「cocoa」の歌詞が脳内リピートされる。
翔太
翔太
「好きだって言わせてよ」
思わず口に出してしまった。
そのまま俺は小さくゆっくりと歌詞を口ずさむ。
「好きだって言わせてよ」っかぁ。
まふゆは誰に向けて歌詞を書いているんだろう。
絶対に答えの当たらない疑問の答えを頭に並べる。
マグカップを置き、溜息1つすると瞼がゆっくり落ちていった。