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第12話

必要不可欠。
私は翔太くんとタイミングをずらして、高校を中退した。
そして今、私より先に中退してM県にマンションを借りて生活していた翔太くんの元へやって来た。
これから2人で住む予定。
お互い未練なく、一緒に逝けるように準備中。
翔太くんの部屋は綺麗に片付いていて、清潔感があった。
翔太
翔太
mfmとして活動できる準備はしてあるよ。
そう言った彼の後ろにはダンボールが山積みになっていた。
まふゆ
まふゆ
あ、ありがとう。これ全部、翔太くんが買ってくれたんだよね、ありがとう。
翔太
翔太
頑張れ、俺が働くから。
まふゆはmfmとして。
まふゆ
まふゆ
ねぇ翔太くん。私も働く。親が遺した銀行のお金も2人のために使う。翔太くんと同じところで働きたいの。お願い。
まふゆ
まふゆ
お願いだから、働かせて。
翔太
翔太
なんで?
翔太くんは少し不安そうに首を傾げる。
まふゆ
まふゆ
翔太くんといないと…
まふゆ
まふゆ
不安なの。
少し恥ずかしくて、情けなくて、俯く。
でも嘘ではない、翔太くんが高校にいなかったたったの1週間でさえ、生きる意味を見失っていた。
すると翔太くんから手が伸びてきて、私を優しく撫でてくれた。
翔太
翔太
ごめん、それ俺もだ。
気づいたら抱きしめられていた。
まふゆ
まふゆ
ありがとう。
初めて感じた人の温もりを、私は忘れることは無いだろう。
@@@
私にとっての新居で取っている、ぎこちない昼食はダンボールに座って。
まふゆ
まふゆ
そういえば翔太くん、どこで働いているの?
ふとそんなことが気になった。
翔太
翔太
近くのファミレス、明日にでも挨拶行こうよ。俺店長とも仲良いし、まふゆのことも言ってあるから。きっと気に入るよ、お互いに。
まふゆ
まふゆ
そっか。
彼の言葉にホッと胸を撫で下ろす。
翔太
翔太
余ったアイスは食べ放題。
まふゆ
まふゆ
やった。
なんだかんだいって、楽しみ。
こんな人生になるはずじゃなかったのになぁ。
でも私は、夜雨くんのためにも長く生きなきゃ、そう思っているから。
彼ができなかったことも、してあげたい。
心ではそう思っている。