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第16話

気遣いには脱帽を。
積み上がっていたダンボールの後ろから物音が聞こえた。
まふゆ
まふゆ
!?
翔太
翔太
ウツさぁん?
すると知らない人物がダンボールの裏から顔を出した。
鬱さん
鬱さん
もしかしてのもしかして、
まふゆちゃん?
翔太
翔太
せーかいです。
鬱さん
鬱さん
こんにちは、鬱です。
一応店長やってまぁす。
意外と若そうな鬱さんはそう言うと、帽子を外してお辞儀をした。
まふゆ
まふゆ
あ、天宮まふゆです。
鬱さん
鬱さん
合格。
まふゆ
まふゆ
へっ?
鬱さん
鬱さん
翔太の彼女だし、可愛いし、こんな子採用しない訳ない。
翔太
翔太
かっ、彼女じゃないって言ってるじゃないですか!
翔太くんは必死に誤解を解こうとする。
まふゆ
まふゆ
か、可愛いだなんてそんな滅相もない…
鬱さん
鬱さん
翔太には勿体ねぇ彼女だな。
翔太
翔太
だから彼女じゃないですって!
@@@
翔太
翔太
鬱さんっていつもこうなんだ…
挨拶を終えた帰り道で、翔太くんがボソリと呟いた。
まふゆ
まふゆ
なんか、楽しい人だね。
翔太
翔太
まぁ、そうなんだけど。
彼は困ったように笑った。
翔太
翔太
ねぇ…お腹空かない…?
スマホを手に取ると、12:13。
そういえば朝ごはんは食べていない。
まふゆ
まふゆ
朝ごはんも食べてないよね…
翔太
翔太
近くに牛丼屋さんがある。そこでいい?
@@@
牛丼屋さん昼時だからか、とても混んでいた。
テーブル席に案内され、脇にあるメニューを手に取った瞬間…