第8話

川島如恵留📍
346
2021/08/22 03:51
『ケホッ、なんだろこれ、』

『取り敢えず、開けてみるか』


『えっ、ヒト?』

『説明書が入ってる、読んでみよ』


[拙宅にお届けいたしましたこちらのロボットは
今後、政府が主導でつくられる病院で使われる予定の
医療ロボットの試験体プロトタイプです
データ集めにご協力ください
※起動のために、首の後ろのボタンを押してください]

『首の後ろ…これかな?』

「……どうも、こんにちは😃」

『喋った、、ケホッ』

「あなたさんは、喘息持ちでしたね、
 取り敢えず、色々検査させて貰いますね😃」

『あの、どうしてここに?』

「あぁ、自己紹介してませんでしたね
 医療ロボットのプロトタイプ、TJ1号の
 ノエルです
 あなたは僕たちの臨床試験の被験者に選ばれたんですよ」

『へぇ~、私は何をすれば?』

「なにもしなくて大丈夫です(^-^)
 普段通り生活していただければ
 はいっ、終わりましたよ」

『ノエルさんは、どうするんですか?』

「僕はここに住ませて貰いますけど、なにも必要ありませんよ」




『ンーッ、寝付けないなぁ、』

『テレビでもみるか』


『あはは、何それ!あり得ないでしょ』


こんな身体じゃなかったら
このテレビの中の子達みたいに
バカ騒ぎ出来たのかなぁ、

《何それ~、ちょっと貸してよ》
《貸せって言ってるじゃん》


無理か、


『ケホッケホッ、イヤ、』

『来ないでよ、』

「あなたさん?」

『ケホッケホッ、ハァーッハァーッ』

「あなたさーん、これあてられる?」

『、、、ありがとうございます』

「いいえ、これが僕の仕事なので(^-^)」


人の温もりを感じられたのって
いつぶりだろ

人と関わるのはまだちょっと怖いけど、
ノエルさんなら頼ってもいいかな?


_____________________________________________

リクエストをいただいてから、四ヶ月…

季節が変わるほどお待たせして、

申し訳ありません

どうしても、死にかけたときのことを思い出して、指が動きませんでした

なので少々薄味のお話となってしまっております

ご希望に添えたかどうかはわかりませんが、リクエストありがとうございました!


プリ小説オーディオドラマ