私が鬼になったのは十八歳の時。

その時はね、夫がいたんだ。

でも、その夫とはお見合いでね。
結婚後は姑と一緒に暴力を振るってきた。

ご近所や、私の両親も見て見ぬふりだったわ。

結婚して直ぐに、夫は浮気し始めてね、
三日家を開けてたと思ったら、帰ってきて無理矢理抱かれて、直ぐに出掛けてったわ～

まあ、こんな生活嫌になって。

隙を見て家から逃げ出したの。

でね、山道を歩いている時に考えたんだ。

夫、姑、周りの見て見ぬふりをしてきた人間に、罰を与えたいってね。

そしたら、無惨様に出会ったの。

逃げてきたのです…家から。
だって、皆ほったらかしなんだもの…

周りの人間に、罰を与えたいです。

無惨様に鬼にして頂いた後、鬼狩りの存在を知って、鬼の生きる権利を奪う鬼狩りも罰さなきゃって思った。

変な話よね。
本来は正義とされる人間が害をもたらして、
悪役の鬼に助けられるなんて。

そうそう…って、大変！

東の空が明るくなってきた！

夜食！

鬼だから太んないよーだ！

あっ童磨！今笑ったでしょ！

嘘ー！

？

っうん！

なんでもない！