第125話

死神の君
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2023/11/22 14:35



なんで……いつからこんなことを

やっているんだろ……

仮面を被って死人をあの世に送り届ける仕事

をしている……いわゆる死神という

俺はなんで……こんな仕事を?

900年くらい続けてきた

逃げたくても……逃げられない……


ある日、閻魔様から

「人間界に行き、死にそうなやつを見守れ」


そう命じられた


俺は人間界に行った


外の世界はこんなにも栄えているのか……

俺はいつ死んだんだろう……



あ、あいつか?死にそうなやつは……



まだ中学生だ……


何に悩んでるんだろ……

そんなことどうでもいいか……



中学生の名前が分かった


名前は……柴田 ゆうすけ



いい名前をしていて良い親に恵まれてるのに

なんで死にたいんだ?


ゆうすけと目があったと思うことが

ある日を境にそう考えてしまうようになった


あの日、ゆうすけが俺に気づくはずも無いと

ゆうすけの体を通り抜けたりして

遊んでいた……そしたら



し「気づいてるよ……」

「???」

し「www」


その日からだ

目が合うようになったのは



思い切って聞いてみた



「俺が見えてるの?」


し「……」


「だよな……見えてるわけないよな」

し「見えてるよ」

「え?」

「死神?っていうの?」

「!」

「俺の恋人に似てる」

「?」

「俺の恋人ねりょうって言うんだけど
最近、事故で死んじゃったんだ」

「……そうか」

「俺ね!超能力か分からないけど
前世の記憶があるんだぜ!」

「どんな?」



そこでゆうすけが涙目になり俺の目を見つめる









し「君が俺の恋人だったんだ」






思わずビックリして座り込む

その弾みに仮面が取れる




し「ほら、やっぱり俺の好きな人だ」

「どういう……なんで俺は記憶がないんだ……」

し「前世でも辛かったんだね」

「それは……お前も同じだろ?」

し「え?」

「だって、死にたいんだろ?だから俺は今
ここにいるんだよ?」

し「そっか」

「な、もしかして、俺が前世になんで死んだか
分かるのか?」

し「うん……分かるよ」

「教えてくれ」

し「あれはね……」


話し始めて俺は少しずつ記憶が戻ってきた



ゆうすけはポツリポツリと話し始めた



俺は当時、福尾 りょう

という名前だったらしい

家はお金持ちで贅沢が出来るが

親は俺を思いどうりに操れなかったら

俺をムチで叩く教育方をしていた


ゆうすけと出会って自分に自我がはっきり

あると知ってからは親の目を盗んで

ゆうすけと遊んだりキスしたり

そこらとなんら変わりない恋人関係だった、


親はある大金持ちの富豪の娘と俺を

結婚……つまり政略結婚をさせようと

企んでいた。俺は反対した

そして、男を好きだと伝えた

親は驚きゆうすけの家を罵った

ゆうすけはあまり裕福でもなく

俺とは身分が違かった……

次第に俺は外出も出来なくなって

親が勝手に書いた俺の文字に寄せた

手紙をゆうすけに知らない間に渡していた


その日からゆうすけは俺と距離を取って

政略結婚の話がどんどん進んで行った


俺は精神的にも追い詰められていた


結婚式の日……俺はゆうすけを尋ねた

ゆうすけは早く結婚式に行けと怒っていた

でもその目は泣きそうで悲しそうに見えた

俺はゆうすけを抱きしめて

本当に愛しているのはゆうすけだけだ

他の誰でもない。身分も関係なくお前が好きだ

と伝えた。そして2人でどこか知らない

遠い村で幸せに暮らそうと提案した


ゆうすけは承知してくれた

2人で荷物をまとめて出ていこうとした

その時、親が俺を見つけて早く結婚式に

向かわせようと腕を引っ張ってきた

ゆうすけは俺の親を止めにかかったが

俺の親はゆうすけを突き飛ばした

ゆうすけの親も来て俺の親を叱った

俺の親はゆうすけの親に

うちの子をたぶらかしたやつの親か

と罵る……ゆうすけの親に俺は既に

挨拶に行って認めてもらっていた


ゆうすけは突き飛ばされて頭を打っていた


俺は駆けつけたかったが親に引っ張られ

何も出来なかった

すべて俺のせいで引き起こした事故

ゆうすけは起きなかった

ビクともしない。おれが何度も呼びかけても

起き上がって来なかった


俺はゆうすけが死んでしまったと思った

だから全部どうでも良くなった

全部全部捨ててしまえばいいと思った

だから近くにあったカッターで

自分の首を切った


出血死だった


倒れ込むとゆうすけの手と俺の手が重なる


手を握り合って深い眠りについた




し「俺は頭を打って気絶してただけだった
目が覚めたら病院にいてあとから
りょうが自殺をしたのが分かった」


り「……ごめん……」

し「りょうが居なくなって俺は直ぐに
りょうのあとを追うように癌になった
2年後、俺は死んだ」


なんで俺は無くしては行けなかった記憶を

無くしてしまって、ゆうすけが1人取り残された

のだろうと考えてしまった



し「俺が死んだら、向こうで会える?」

り「分からない」

し「そっか……じゃあ…待ってるよ
りょうがこの世に生まれてくるのを……
ずっと待ってるよ」



ゆうすけの気を見ると生きるに

変わっていた


それと同時に俺の体は地獄の門に

吸い込まれて行った






そして、やっと900年の役目が終わって

人間になれる時がきた




眠りにつく





気がつくと俺は高校生


ゆうすけのことは記憶にある

夢だと思うことも、あるが鮮明に思い出せる





大学が近くにある駅で電車を待っていた


すると腕を掴まれた









し「はぁ、はぁ、やっと……見つけた」


り「!ゆうすけ!」


やっと触れられる

また愛しい人に会えた







俺達は人目も気にせずキスをした





何故俺が900年も死神を続けていたのか

それはある大罪を犯したから

その大罪は自ら命を絶ったものがなるらしい



そのとうりだと思ってた


あの時俺は命を絶っていなかったら

もっと早くゆうすけに出会えたかもしれない









作者からです!



ほんっっっっとうにお待たせしました!

ごめんなさい!ゆっくりすぎですよね……

これからも続けて行きますので

これからも小説を見ていただけると幸いです
m(_ _)m

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