パスタは思ったより早く、テーブルに届いた。
そして、
「いただきます。」
と私たちは同時に言って食べ始めた。
「美味しい、。」
食べた瞬間思わず言葉がこぼれた。
私のこの言葉を聞いた瞬間、
「でしょ?」
と四宮たまきは笑って言った。
もくもくと食べすすめる中、四宮たまきが話しだした。
「今日、楽しいね笑」
「、、そうだね。」
私がそうこたえると、四宮たまきは驚いたような表情をしていた。
「なんか今日は素直だね笑」
そんなことを言われた私は、
「いつも私は素直だけど?」
と少し笑って返した。
「らんって初めて話した時と少しだけ変わったよね笑」
急に四宮たまきは私に言ってきた。
「どこが?」
あまり自覚がなかった私はそう聞いた。
「いや、、なんかさ、、初めて話した時とか俺のこと嫌いっていうオーラが見え見えだったけど、今は少しは変わってくれてんのかな、、とか思って笑」
「そう見えるんだ笑」
あえて私は何もこたえず、そう言って誤魔化しておいた。
それから少し経って、私たちは店を出てからまた歩き始めた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。