旅行までの1週間はあまりに過ぎるのが早かった。
旅行当日、私たちは駅で待ち合わせをしていた。
「やっほー!」
四宮たまきが走って待ち合わせ場所に来た。
「楽しみで寝れなかった笑」
そう言った四宮たまきに私は微笑んだ。
新幹線の中では、色々な世間話をしていた。
「そう言えばさ親になんて言った?」
四宮たまきが聞いてきた。
「何が?」
「旅行のこと!」
「普通に友達と行くって言ったけど?」
「ふーん。」
四宮たまきは少し拗ねたように私のほうをむいた。
そして、時間はあっという間にすぎ、いよいよ目的地についた。
「すっごいワクワクする笑!」
「そうだね笑」
旅行1日目。
私たちは食べ歩きをした。
色々な店に行き、沢山買い物をした。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!