君の方が1枚上手だったわけですか

確かに撒くのは上手でした

でもそれがわかってどうしてこんな路地裏に？

全部分かってるんですね

これが僕の素だってこと

目を見てれば分かります

賢い子ですね

他のバカな子達とは違う

そういう所に惹かれました

……そうですね

行けないことですね

だからいいんじゃないですか

危ない綱渡り

そういうギリギリって素敵な事だと思いませんか？

君のことは入学式からずっと見ていました

私好みの子だなと

ずっと

ずっと

ずっと

他の人間にバレないよう必死に耐えて

ヒヤヒヤしました

そういう状況堪らないんですよ

1種の中毒なのかもしれませんね？

ああ……その柔らかそうな髪はどんなに甘い香りがするのでしょう

そのきめ細やかな肌を全身で可愛がって私の色に染め上げたい

羞恥に満ちて身体を開く君の姿を想像するだけでああ…たまらない

私なら他の男なんか忘れるくらいの快楽をたっぷりと与えてあげられるのに

そう思い浮かべながらずっと機会を疑ってたんです

静かに

そんな君に本命が出来たと聞いて

いてもたってもいられなくなりました

さて寧々さん

君の同棲相手の所へ連れていってください

大人は色んなことを知ってるんです

好きな子のことなら尚更

だから君に本命がいるのは

割と耐えられませんね

バレなければいいんですって

僕は要領のいい大人ですからね

なんの力も持たない子供とは違うんです

グイッ

さて、どうしてあげましょうかね

君はその子のどこが好きなのかな？

顔？

声？

顔なら潰してあげますし

声なら枯らしてあげましょう

防犯ブザー

こんな夜中に、面倒ですね

まぁいいです

また今度にしましょう