——翌朝
朝日と共にパチっと目が覚めた。
こんなにスッキリと起きれたのは
ここに来てから初めてかもしれない。
スマホをとりたくて
寝返りを打つと
なんだかスースー聞こえる寝息。
一緒のベッドで寝たの?//
スマホで時間を確認して
まだ起きるには早かったから
体制を整えて
またぐっすり眠るあなたの寝顔を
近くで覗く。
昨日、
僕がキツく言ったからか
髪や体から
いい香りがしてくる。
僕と同じのを使ってるはずなのに
女の子だからなのかな?
僕の…すごく好きな香りだ//
布団を足でぱふぱふすれば
どんどん中からいい香りが流れてくる。
いきなりあなたの脚が
僕の脚に絡んでくる…
細くてツルツル…気持ちいい…
その触感に
そーっと布団をまくると
今にもTシャツが捲れ上がりそうなほど
僕の太ももに絡めてきてる…生脚…
バサって慌てて布団をとじる。
ドクッ…//ドクッ…//
そうだ…
よく考えれば
あなたが着てきた服は
クリーニング。
着替えは昨日、用意しなかった。
てことは…
ドッドッドッ…/////
急に早まる鼓動…
寝ぼけて擦り寄ってくる
あなたの腕が…僕の腰に回ってくる…//
明らかにダボダボな
僕のTシャツを着て
首元から今にも溢れてきそうな
胸の谷間…//
ダイレクトに香ってくるあなたの香りが
朝から僕の理性を壊そうとしてくる…
朝勃ちなのか
それとも
この状況のせいなのか…
僕のアレが元気になってくる…
薄い布切れ一枚のあなたの腹部に
僕のがぴとって、くっ付いてる…
自然に呼吸が荒くなる
…なんだか…耐えられそうになくて
僕も彼女の腰に手を回し
ぎゅーっと抱きしめてから
そーっと片手を…
あなたのお尻の方に………
慌てて手を退けて
触ってませんよ?アピール。
…あと…もう少しだったのに
なんて思って
ちょっと悔しい気持ちが残った。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。
登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。