朝、
ゆっくりと目を覚ました私は、窓から微かに差す日の光を浴びながら微睡む。
だんだんと脳が覚醒してくると自分の体に残る、気だるい感じと幸福感が生まれてきて
すぐ隣で寝息を立てている想い人の肩に顔を寄せる。
昨夜の行為からそのまま寝に入ったので、当然の事ながら2人の体に纏う布などシーツ以外に一切ない。
彼の体温が直に感じるため、それが心地よくて再び眠りにつきかけた時、リヴァイがパチっと目を開けた。
リヴァイはそっと横目で私の存在を確認すると、
シーツの中でもぞもぞと動きながら私と向かい合わせになるようにして体を横向きにした。
離れてしまったリヴァイの体の温かさが恋しくなり、
もう一度私はピタリと寄り添ってリヴァイの鍛えられた胸板に顔を埋めた。
リヴァイ「…………体は大丈夫か?」
おもむろに頭上から声が降ってきたので、私は顔だけ上に向けて答える。
『うん…リヴァイが優しくしてくれたおかげで、全然大丈夫』
ありがとう、と最後にそう付け加えて微笑むとリヴァイはまじまじとこちらを見つめ、しばらくしてフッと笑いかけてくれた。
そうしてベッドの上で、2人の間にゆっくりと甘い時間が流れていく。
しばらくそのままでいると、日の光が強くなってきたので2人は起きることにした。
シャワーを浴びたあと、兵団服に着替えてリヴァイと共に食堂に向かうと
いつものテーブルのそばで元気もりもりハンジさんがモブリットさんに熱弁しているのが見えた。
『ハンジさん、おはようございます^^』
ハンジ「ん?…あ!あなたちゃんおはよう!!いい朝だね!」
リヴァイ「…おいハンジ、なんだその気色悪りぃ面は。」
蹴り入れてやろうか、とハンジさんの方にツカツカと歩み寄るリヴァイを止めるべく私は動く。
『ちょっとリヴァイ!女の子にそんな酷いことしないでよ!!』
ハンジ「やっ優しい…!。゚(゚´Д`゚)゚。」
リヴァイ「チッ…で、何かあったのか?」
ハンジ「あっそうそう!ねぇモブリットも聞いてよ!昨日の夜にね!
あなたちゃんとリヴァイが((『リヴァイやっちゃって』
ちょちょちょあなたちゃん!?!?どうしt((殴
リヴァイは私の言葉を聞くなり再びハンジのもとに歩み寄り、お得意の蹴りを決めた。
ハンジ「いたたたた…やっぱリヴァイは変わらないねぇ」
あなたちゃんパワーで少しは優しくなると思ったんだけど…と呟きながらハンジは立ち上がった。
『でも…よかったです^^』
ハンジ「ん?なにが?」
『いつものハンジさんが戻ってきてくれたからですよ!』
そうしてハンジはボロ泣きした→ふりだしにもどる
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!