食堂で朝食を食べ終えた頃、食器を片付ける私の元にモブリットさんが寄ってきた。
モブリット「あなたさん」
『ん?どうしたのさモブリットちゅん?』
モブリット「先程エルヴィン団長があなたさんを団長室に呼ぶように言伝を受け取りまして…」
『ェェェェェェエルヴィヴィーンが!?』
ちょっとだけ気まづい感じが残るけど、呼ばれたのなら行くしかない。
オッケーオッケーd(^_^o)とモブリットちゅんに言い、私は食堂をあとにした。
団長室___________
『わ…なんか急に緊張してきた( ˙-˙ )』
そういやエルヴィン団長に告白されたぶりじゃない?会うの。
ドアの前でずっと『あ"ぁ"ァアァァアア』と寝そべってる私を通りすがりの兵士さん達は怪奇の目で見る。
やめて( ͡° ͜ʖ ͡°)
悩んでも無駄だと腹を括り、私は団長室の扉をノックした。
コンコンッ『エルヴィン団長はいらっしゃいますか?副兵士長のあなたです。』
そう名乗ると扉の向こうから懐かしい声が聞こえてきた。
エルヴィン「…ああ、もう来てくれたのか。入ってくれ。」
失礼しま〜す、と小声で中を伺いながら入ると、エルヴィン団長は執務机ではなく、ソファに座っていた。
エルヴィン団長は私の姿を見るなり、向かいのソファに座るよう手招きした。
おずおずとソファに座ると、エルヴィン団長は正面の私をじっと見据えたのち、ゆっくりと口を開いた。
エルヴィン「なんだか、とても久しい感じがするな」
『ふふっ、私もそう思ってました^^』
エルヴィン団長がそうやってふわっと笑ってくれるから、なんだか負っていた気が楽になった。
エルヴィン「あなた、君は何も気を負う必要はない。以前のように振る舞ってくれると私も助かる」
このあと滅茶苦茶ボロ泣きした
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!