前の話
一覧へ
NOside
桃「あなたー帰ろ!」
「ん。分かった」
桃「冷たいな〜((プニプニ」
こいつは主人公ちゃんの幼馴染の小瀧望。チャラ男のくせに何故かモテる。
「ほっぺぷにってせーへんの!」
桃「だってあなたのほっぺぷにぷにやもん((ニコッ」
「イケメンスマイル出しても納得しいひんから笑」
桃「えー…ぶぅ」
「きっしょ笑」
桃「はぁ!嫌いになる!」
「なれば〜笑」
桃「ごめんなさい…」
「いいですよー笑」
桃「なんなん笑いつも謝ってる気ぃする笑」
「それは小瀧が悪いことするから」
主人公ちゃんは昔から”小瀧”呼びである。
桃「俺、後であなたに渡すもんあるから先帰ってるな!」
「あーそう、後でな。」
そして主人公ちゃんは親しい人にこそ基本塩なのだ。
あなたside
「…うっ…ひっく」
ん?なにか聞こえる…?気のせいかな?
辺りを探しても何も見当たらない。
もしかして幽霊…?私って霊感あったの!?
最高潮にビビって、
気のせいで流そうとした時、
「うっ、う…」
気のせいで流せないくらいちゃんと聞こえる。
その泣き声は、悲しく、苦しそうなものだった。
「大丈夫っ…!」
もうおばけでも、それはそれでしゃなーないなと
開き直って、
その声がする方の隅から隅まで探した。
「…ひっくうわぁぁんっ、」
すると少し、
木が生い茂っているところから、
声が聞こえる。
「よし…!」
覚悟を決め、
その場に足を踏み入れる。
すると、
「あっ、みっけ…」
そこには、小さな男の子が2人、
茂みに隠れ身を寄せあっていた。
見た目的に兄弟だと思われる。
その2人は、
泥んこ。
これが彼らとの衝撃的な出会いだ。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!