帰ろっか。
うん、
無言が続くと気まづいじゃん……
質問ってなに?
なんか分からないことあった??
こないだの件…
ファーストキスはこれじゃないって
言ったでしょ?
それが気になって気になってね、
あーそのことか笑笑
笑わないでよ!!
あからさまに避けられてる
感じだったから。俺、あなたの
気に触るようなことしたのかと思ってた
それはごめん……
で!教えて!
本当に覚えてないんだね……
そういう大我はとても悲しそうな顔をしていた。
うん…ごめん、
あなたのファーストキスは
幼稚園のとき!!
幼稚園のとき??
まだ分かんないのかよ…笑
俺とあなたでお遊戯会の主役やったろ?
その時が俺にとってもあなたにとっても
ファーストキス。
そうだ……
あー思い出したくなかったー
なんでよ笑笑
何となく?
ってか、最近上の空で俺の事
避けてたのってこのことが理由?
うん笑笑
じゃあその時は俺の事で頭いっぱい?笑
うーんとね、そうかも笑
そうなんだ笑笑
"そうなんだ笑笑"
そう言う大我は、とても幸せそうな笑顔を見せた。
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。