第11話

**続き
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2019/08/19 18:24
*あなたside*








えっと………












る「あなたちゃんは僕を選ぶんですよ?」


こ「いーや、僕に決まってんじゃん。」


ジ「なに言っとんねんお前ら。俺に決まっとるやろ。」


さ「あなた、俺を選んでよ。」


な「あー、うん。(察)………俺を選ぼ?あなたちゃん。」


り「………………………」















どうしてこうなった?

















『あのこれ、ブレスレットの色を選ぶんですよね?』












そうだよ。


すごいキラキラしたお店があったからみなさんと一緒に入ってみてですね。


そこは雑貨屋さんで、中を回っていると綺麗なブレスレットを見つけたんです。







色は赤、青、黄、桃、橙、紫。






うん。すとぷりカラーですね。








皆さんはそれぞれ自分のカラーを選んだんだけど、残された私はどの色(己の色)にするかってことで揉めている。










り「俺の彼女なんだから赤でよくねー?」




る「いやいや何言ってるんですか。最推しの僕の色でしょ。」




り「最推しまだ引きずんのかテメーやんのか。」




こ「まだまだあなたちゃん若いんだから爽やかブルーでしょ」




『ころんさんに言われるほど若くないですけどね私(※ころジェルと同い年設定)』




こ「えぇ?(※年齢知らない)」





さ「いやあでも、女の子といったらピンクじゃね?」





り「じゃあなんでピンクにしたんだよお前。」





さ「俺は何色でも似合う」





り「○ねよ」





な「ま、まあ………あなたちゃんの好きな色に……」





ジ「いやいやなーくん、いっつもあなたちゃん莉犬に取られてんねんからさあ。こういう時くらいは良くない?」





り「なんでだよ俺の彼女だから当たり前だろ()」





ジ「俺もあなたちゃんの彼氏になる権利ある」





り「ねえよこんな変態にあなた渡すわけねーだろっ!!!」





さ「そうだぞこんな変態なんかより俺の方があるだろ」





り「黙れDAIGO、性癖、果物ナイフ!!!」





な「ちょ三人ともストップ()」














なーくんさんが止めにかかってるけどあれは収まらないなあ()








ぶっちゃけ何色でもいいんだけどね。

どの色にしても莉犬と色違いになるんだもん。







…………恥ずいねなんか。








あ、でもメンバーの皆さん全員と色違いになっちゃうか。



それでもいいんだけどね。



だってそれなら、また別のもので莉犬とおそろにすればいいでしょ?









…………何心ん中でデレてるんだろう……………








はあ、とため息をつくと、袖口をクイッと掴まれる感覚が。






横を見るとさっきまで居なかったはずのるぅとくんがそばに。









『えっと……どうしました?』




る「あなたちゃんって何色が好きなの?」




『え?うーん、特にはありませんよ笑 どの色も好きなので』











曖昧に笑ってごまかす私。

*赤色*なんて言わるわけもなく。





だって恥ずかしいもん。



ここまで来て全員からいじられるの嫌だから()












る「ふーん。じゃあね、僕にしてよ。」




『え?』











あのせめて、僕色にしてよって言ってください誤解生みそう()









る「赤色…………でもないんでしょ。じゃ、僕の色にしよ?」









あざとく微笑むるぅとくん。






知っていますか?


推しに弱いという言葉を。









強い…………何かは知らないけどこのるぅとくん強い…………()








え、えええええどうしよう………………。







どうにもできなくて黙っていると今度はころんくんが駆け寄る。















こ「なになに抜け駆け?」




る「ああもう!邪魔しないでくださいころん先生!」




こ「るぅとくんばっかずるいよねー。」










ずるくないです!!ところんくんを睨むるぅとくん。














………私って莉犬の彼女だよね?



本当に分かってるのかなこの人達。



なんか逆ハーみたいになってるんですがその。












するところんさんは私の右手を包み込み







こ「僕の色に染まってよ」





と一言。









その様子を見ていたるぅとくんは対抗するかのように今度は私の左手をそっと手に取り






る「僕の色じゃなきゃだめなんです」










とつぶやく。



















二人の眼差しが真剣かつ鋭すぎて直視できない。



目をそらして必死に頭を働かす。













うん。





助けて、莉犬。





切実に。



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