第3話

こんな猫系彼女はどうですか?
10,446
2019/08/02 17:01
*莉犬side*











『うーん……』



『?どうしたの莉犬。』



『あ、あなた。実はね……』








俺は今、超絶悩んでいる。







そこまで深刻な事じゃないけど()








実はもうすぐ俺の誕生日。それに伴ってワンマンライブを行わせて貰えることになった。

その曲のセトリを考えているんだけど……





『今度俺ワンマンするって言ったじゃん?』



『あー、言ってたね。それがどうしたの?』



『そのセトリが良い感じに思いつかないんだよね~』



『うーん……。ななもりさんに相談してみれば?』



『そうだね…ウッまたなーくんに頼るのか……』



『仕方ない仕方ない笑』








そう言ってへにゃっと笑うあなた。










この可愛らしいあなたさん。

実は俺の前ではほとんどデレてくれないんですよ。




好きって言われたのなんて……………両手で数えられるくらい……………?(震え声)





でもメンバーの話を聞く所によると、俺がいない所ではめっちゃ惚気けてくれるのだとか。




なんだそれ。ツンデレじゃないか可愛すぎる。








まあ、あなたがデレてくれないから俺がいっつもデレてるんだけど




可愛いなこのわんこみたいな目でしか見てくれないんだよ!!!








いやでも俺がかまちょな時はえー?とか言いながらも嬉しそうな顔して口元が綻んでるんだよね。



顔に出やすい。そこが俺からしたらめっちゃくちゃ可愛い。好き。←









まああなたがこんなにも大好きな理由は他にもある





『ワンマン…………かあ。』



『?どうしたのあなた』



『東京大阪愛知でやるんでしょ?』



『そうだけど…』



『東京ならあれだけど、大阪愛知ってなったら向こうで一泊するんでしょ?私着いていけないかもだし………1人は寂s…………いやなんでもない。』







頬をほんのり赤くしてクッションに顔を埋めるあなた。









そう。この不意打ちのデレ。



なんだそれ。1人は寂しいって。可愛すぎだろほんと。




『……もしかして?俺がいないのやだ?』



『……別に。』



『はいはいもー!不機嫌になんないの。………ほらこっち向いて?あなた。』








ゆっくりとクッションから顔を離して、おずおずと俺の方を向くあなた。





最高に可愛い(n回目)












『まだワンマンまで期間はあるからさ。それに1泊しかしないし、もしかしたら愛知はその日中に帰ってこれるかもしれないし……。ね?そんな悲しい顔しないで』





あなたの顔を両手で包み込む。


くすぐったそうに目を細めている表情がとてつもなく愛らしい。



『…………うん。』



『ぶっちゃけつーちゃんも居るしね』



『…!!つーちゃん!!大丈夫元気出た』



『つーちゃん>莉犬になってませんかあなたさん。』



『なってますね残念ながら。』



『ツンデレだなあほんと』



『デレてないよ!!!』










そう言ってまたまた不機嫌な顔になるあなた。



あらら、また逆戻りになっちゃった笑





それでもさっき、愛知は日帰りで帰れるかもしれないって言った時のあなたの表情の変わり具合は忘れない。




パァァァって明るくなったかんね。





可愛い。




いつもはツンツンだけどこんな風にたまにデレてくれる





こんな猫系彼女はどうですか?





あ、いや、あなたは渡さないからね!?!?

プリ小説オーディオドラマ