第5話

心配or嫉妬
9,811
2019/08/21 05:08
*莉犬side*










ピーンポーン











あなた「皆さんかな?莉犬出てきてー」



『はーいよ』
















今日はすとぷりメンバーが家に来ることになっている。


久しぶりのオフだから皆で遊ぼうぜぇ↑って感じ。



もちろんあなたも交えて。










あー、これは完璧に俺の家がすとぷりハウスになったよね…………。





くっそいつもならころちゃん家で騒ぎまくるはずだったのに…………()









こいつらすぐ酒飲もうとするからめんどいんだよなあ。










誰がいっつも片付けてると思ってんの??

















……………あなただね。











俺もなんやかんやで酔って寝てるから…………。




はい、反省します。
















まあ楽しいからいいけどさ。多分ね。

















そんな事を考えながら俺は玄関の扉を開ける。









『はいはいいらっしゃーい』




な「お邪魔しまーす」



ジ「ただいまー」



こ「おかえりー」



『いやお前ら何言ってんの?』



ジ「いやもうほとんど俺らん家みたいなもんやろ?」



『ちげぇよwwwww』



さ「はいはいはよ入るぞー扉閉めるぞー」



『だから俺の家だって!!!』



る「…………………」














相変わらずこいつらは………………wwwww


不覚にも笑ってしまう。




まだ何にもしてないのにもう楽しい。





















みんなを家に上げて居間へと通す。






あなたは皆の分のお茶を入れてくれてたみたいだ。


ついでに、手作りのクッキーも一緒に。









あなた「あ、皆さんこんにちは」



な「やっほーあなたちゃん。見ないうちに大きくなった?」



さ「だれ目線なんすかそれ」



『なーくんは俺らの保護者だからね〜』



あなた「あははそうだね笑 あ、クッキー作ったのでどうぞ。」



こ「うわあ…………美味しそう………。あれだよね、るぅとくんあなたちゃんのクッキー好きだったよね?」




る「………………………」







るぅとちゃんは何も言わずこくんと頷く。






あれ?るぅちゃん、なんか静かじゃない…………?


そういえば家に来たときも何にも喋ってなかったような……。









『るぅちゃんどしたの?今日なんにも喋ってなくない?』



ジ「そうなんよ。俺らが来たときも喋らずにおったしな。」









するとるぅとくんはふわ〜っと視線を斜め上に上げる。





怪しい。








『なにるぅちゃん。もしかして声出なくなったの?』



こ「まじでるぅとくんどうした??」











それでも何も喋らないるぅちゃん。







黙ってみていたあなたは、るぅちゃんの隣に急に座って








あなた「ちょっと失礼しますね?」











そう言ってるぅちゃんのおでこに手を当てた。













唐突の事でびっくりしたのかバッとあなたから距離を取るるぅちゃん。











あなた「え、いや、おでこ熱くないですか?」










え?熱い?






るぅとくんもしかして









『……………風邪ひいてんの?』





る「いや別に…………って、あ”」





「『は!?声ひっく!?』」














いつもの天使の癒やしボイスはどこにいったのか。




同一人物とは思えないくらいのひっくい声がるぅちゃんから出てきた。







びっくりしすぎてみんなとセリフがかぶってしまう。なんてこった。











る「こういう反応なるから嫌だったんですよ………」



さ「いやお前………隠し通せるわけねえだろ………」



こ「そうだよバカなの?」



な「てかるぅとくん。普通に集まってるけど大丈夫なの?」



る「大丈夫ですよ。ちょっと喉がやられてるだけなので。」



『ほんとかよ…………。』















全くと言っていいほど説得力がない声で喋るるぅちゃん。





だっておでこ熱かったんでしょ?熱あるってことじゃんか。


まじで大丈夫なのだろうか…………











そんな心配をよそにゲームをする準備を始めるるぅとくん。







おいおいマジかよ。




















































こ「はあ!?何!?誰だよ今赤甲羅投げたの!!!!」



『ちゃんと後ろ見てないほうが悪いんですぅwwwwwww』



こ「きっしょ!!!!まじダルい!!!!」



な「今一位誰ー??」



『性癖』



る「果物ナイフ」



ジ「DAIGO」



な「あーさとちゃんね把握」



さ「お前ら恨みでもあんのか」



あなた「いやあ無いほうがおかしいんですよねえ。………あっ青甲羅。」



ジ「ちょっと待ってあなたちゃん。今俺のすぐ後ろにおるんやんな?」



あなた「いますねえ。ここで青甲羅投げたらどうなっちゃうんでしょうねえ。」



ジ「ちょっと話そうや。話せば分かるって。な?あなたちゃん。」



『人の彼女口説こうとしないでくれます?…………おりゃ』








俺は横からあなたのリモコンでアイテムを投げるボタンを押した。












あなた「あwwwwwwwくふふwwwwwwwwww」




ジ「ほんま莉犬あかんわ。もう怒ったわ。今持っとるイカ、絶対莉犬の所にやったるからな。」



『イカかよ。地味だなおい。』



ジ「届けっ!!!!!」



『…………………………………………』



な「おいジェルwwwwwwwwww俺ん所にイカ来たじゃんかwwwwwwww」



ジ「あっはっはっはwwwwwwwwwwwwww」



『サイテーだなお前wwwwwwwwwwwww』










てか待って。もう最終ラップじゃん。やばいやばいやばい












こ「ねえるぅとくんwwwww黙りながら緑甲羅なげんのやめてwwwwww」



る「笑」



さ「ハイかわすッ!!」



『もうダメだ……………だめなんだあ…………』



な「俺もだよ莉犬くん…………ジェルとかいうやつのせいで…………。」



ジ「いやゆーてイカじゃないっすかwwwwww」



あなた「えーこれさとみさんに追いつかれる?wwwヤバイかも」




『何気に一位じゃんあなた……………。』




あなた「いやでも抜かれ………………あ。」




さ「フォイきた一位!!!!!!!!!!!!!!」




こ「うぜえwwwwwwwwwシンプルにうぜえwwwww」




さ「努力は裏切らないんだよな(イケボ)」




『まじさとみってやつ害悪だわ〜』

















またさとみくん一位。



さっきから何戦もしているけどずっと一位なんじゃ………?





さとみくんゲームだけは上手いからなあ。←







あなた「そろそろ一旦休憩しましょうか。」














あなたの一言で皆コントローラーを置いてまたソファーに集まってきた。







なんか、でっかい子どもたちがいるみたいだなwwww



全員が同じ動きをするから頬が緩んでしまう。











あ、そういやるぅとくん、ゲーム中もあんまり喋ってなかったけど大丈夫かな?






そう思ってるぅとくんの方に目をやる。









『はっ……………?るぅとくん、めっちゃしんどそうだけど大丈夫なの?』



あなた「え?」












るぅとくんに一気に注目が集まる。







だって、顔はさっきよりも赤いし、心なしか顔色も悪い。











熱をはからしてみるとなんと38度超え。













流石にこのまま返すことは出来ないし、だいぶ外も暗くなってきたから皆泊まっていくことになった。























あなた「ねえ莉犬。一旦ベットにるぅとさん寝かしてもいい?」



『全然良いよ。むしろ寝かせてあげて?』








ありがとう、と言うとるぅとくんに肩を貸してベットまで連れてってあげていた。

















































…………………近い。



二人の距離が、近い。


















































あなた「あの、皆さんにお願いがあるんですけど、今日の夕飯の材料とか、るぅとさんが食べられそうなやつ買ってきてもらえませんか?」




『良いけど………あなたは?』




あなた「るぅとさんの看病しないと。」
















じゃあ、家にるぅとくんとあなたの二人っきりで居るって事?



るぅとくんにつきっきりで?








なにそれ………………。


















ってダメだ。





何考えてるんだ俺……………。



仕方ないよ。るぅとくんは高熱出してるんだし。







あなたはるぅとくんのことを思っていってるんだ。








俺だって少しでもはやくマシになってほしい。


あんな熱で辛そうにしてたら誰だって心配になるよね……………………。





るぅとくんがあなたにとっての最推しだなんて関係ない。うん。








そうだよ。








第一、あなたまで買い物に行ったらるぅとくんの事、誰が看病するんだよ。











『分かった。じゃあ、るぅとくんの事よろしくね。』



あなた「うん」














そう言って笑ったあなた。










特別意味は無いのだろうけど、何で笑ったのかまで考えてしまう俺は末期かもしれない。









あー、こんなことでモヤモヤすんな俺…………………。


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