おうちに着いて
紫耀くんがお風呂に入っている最中...
私は紫耀くんのお母さんから貰った手紙を出した
実はお母さんからいつ死ぬかわからないから
と手紙を貰っていた...
でも、こんな直ぐに来るとは...
2人椅子に座る
私は手紙を出した
そう私が言うと
紫耀くんは手紙を急いで開けて読んだ
その手紙には
紫耀へ
お母さんだよ、元気にしてる?
ごめんね、直接言えなくて、お母さんいつ死ぬか分からないから
手紙に残したいと思います。
紫耀は小さい頃からお父さんが居なくて嫌だったかな?
でもね、お母さん思ったの、初めて紫耀が女の子を連れてきて
その子は親がいないって聞いてこの子はもっと辛いんだって
もう生きてるのも嫌なのかな?ってね、
でも、紫耀は昔からやれる事は絶対にやり遂げる子だから
大丈夫!って思ったの、紫耀
こんなお母さん嫌かな?
でもね、お母さんは紫耀のことずっと見守ってるよ?
紫耀はひとりじゃない
辛い時は必ず誰かがそばに居る...
ね!大丈夫だよ!
胡桃ちゃん
紫耀のことお願いね?
胡桃ちゃんこれからの人生まだまだだよ!
二人とも"頑張れ"
お母さんより
私はこの手紙を初めて読んだ
なぜだか自然と涙が溢れて
紫耀くんの方が辛いのに
なぜか我慢出来ない...
紫耀くんの声はか弱くて
今にも途切れそうな声
彼から出てきた言葉は"守る"という言葉
私はその言葉が嬉しくて
抱きついてしまった
✄--------------- キ リ ト リ ---------------✄
ちょっと長くなるので次回!
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。