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第3話

事件の真相
22
2021/10/25 09:02
斎藤
斎藤
当時私はある組織に入っていました。
まぁいわゆる裏社会というものですね。
斎藤
斎藤
美優さんあなたは気付いてない、今は忘れているかもしれませんがあなた自身には下手したら日本、この国1つを滅ぼすことなど可能な力を持っているのです。
美優
美優
あの‥ふざけてるならお帰りいただいてよろしいでしょうか。
私には生まれた時から他の人にはない特別な力があり、それは成長していくにつれ強くなり下手したら日本1つ滅ぼせるようなそんな力を持っていると‥。
美優
美優
私にそんな力があるなんて信じられません。
現に今こうして成長していますが力を感じたことなどありません。
斎藤
斎藤
それもそのはず‥。
あなたは3年前のあの事件の時、力を封印したのです。
あるものと引き換えに‥。
美優
美優
あるもの‥?
あの時のことで私が覚えているのは、気付いた時には周りは血の海で私の手も血で真っ赤に染まっていた。
でもその前の記憶がなく、目の前に立つ斎藤伸一。
その男をただ見つめて立ち尽くしていた。
目の前のその異様な光景に不思議と落ち着き、冷静を保っていたのは未だに不思議だ。
斎藤
斎藤
あの日、私は美優さんの力を抑えてしまわないとこれからの未来が見えなくなる。そう思い、
今よりもたくさんの犠牲を払うことを恐れ、多少手荒になりましたが美優さんの力を抑えることに成功しました。
美優
美優
あなたが私を止めてくださったんですね‥。
私には失うものなどなにもないし、もう感情もないので今更そんなことを知っても。
私にほんとにそんな力があったのか‥。
ならこんなつまらない世の中、その力で消してしまってもよかったな。
すると斎藤は持っていた鞄から透明なガラスのケースを取り出し私に見せてきた。
美優
美優
な、なんですか‥これ‥。
斎藤
斎藤
美優さんは覚えているかな‥
あの日命を経った少女がいたんだ。
名前は咲希。
美優
美優
さ‥さき‥
そのガラスのケースには一輪の白い薔薇がはいっていた。
斎藤
斎藤
この薔薇はその子の命の一部。
彼女はもうこの世にはいないが、この薔薇は彼女の一部だ。
_みゆ…何があってもこれから誰かに何を言われても自  分を責めないで…これはあなたが悪いんじゃない…あなたの1番の理解者は私だし、私の1番の理解者もあなたよ…それは私がこの世から消えても変わることはない…あなたには沢山感謝しているわ…_

_さき…私もあなたの事大好きよ…
あなたが誰よりも1番大切…なのに私はその大切なあ
あなたをこの手で…ごめんなさい…
あなたは私のせいじゃないって言ってくれたけど全 て私のせい…ごめんなさい…ごめんなさい…_

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