▪猪里の場合
はぁー…。
これはまた…酷い傷ですのぅ。
ボロボロになった猪里を見る。
今度は何をなされたのじゃ?
………いや…ま、ちょっと…な。
(じー)
絵本の隠し場所を71番と
相談シテマシタ。
で、運悪くソレを猿門主任に
聞かれた、と。
予想通り、というか最早ある意味5舎の名物となりつつある猿門主任と猪里看守(とチィー)のやり取りに苦笑する。
懲りませんなぁ。
バカ野郎、これで懲りてたら男なんてやってらんねぇよ。
尊敬しそこねる男気ですのぅ。
やれやれ、と肩を竦める。
まぁ。
ムードメーカーの猪里殿のお陰でこの舎が明るくなっておるのは事実ですから、わしは否定はしませんがの。
…20番、お前…(じーん)
ポケットからはみ出しておる紙切れも、わしは何も見なかったということで。
《子どもな年上と大人な年下》
▪猿門の場合
猿門主任。
ん?何だ、20番。
最近疲れておるように
見えるのじゃが…。
あ~…まぁ、仕事が立て込んでてな…。
いつもより覇気の無い猿門の様子にやはりのぅ、と頷く。
暫く考え込んだ後…
そうじゃ!猿門主任、このレシピを試してみてはどうですかの?
レシピ?
そうじゃ。わしの特製ブレンドの花茶でしてな。疲労改善、冷えの予防効果がありましてのぅ。
1枚の紙切れを猿門に差し出す。
仕事の合間のアイスが旨いのは解るが、食べ過ぎは体を冷やしますからの。たまには温かい茶を飲むのも悪くないかと。
………。
猿門主任?
あ、いや……悪ィな。
有り難く受け取っておく。
うむ。わしらが言えた義理ではないが、あまり無理は為さらぬようにの。
(俺を労ってくれるのはコイツだけだ)…ぐすっ…。
Σ猿門主任!?
《癒し》
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