第24話

柔道部
798
2019/11/04 15:46
翌日の放課後
瀬名泉
鬼龍この子そうとう運動音痴だから、ばしばし鍛えてあげて
羽風薫
へぇ~希月ちゃん運動音痴なんだね
意外ー
守沢千秋
そんなことないぞ!
螢は体力は誰よりも有り余ってるぞ!
なんで私三人と一緒にいるのだろう

遡ること数十分前
守沢千秋
おっ!螢!
今日もどこかの部活を回るのか?
螢木希月 ホタルギキヅキ
螢木希月 ホタルギキヅキ
皆さんこんにちは
瀬名泉
はい、こんにちは
羽風薫
やっほー!希月ちゃん元気だった?
私は薫さんの話を聞き流す
螢木希月 ホタルギキヅキ
螢木希月 ホタルギキヅキ
たくさんの部活からお声がけしていただいているので一応回ろうかと考えているんです
羽風薫
あれ?聞こえてなかったのかな?
瀬名泉
ふーん
でっ、今日はどこ回るの
泉さんもそのまま話を続ける
螢木希月 ホタルギキヅキ
螢木希月 ホタルギキヅキ
柔道部に
守沢千秋
だから、道着を持ってるんだな!
私が腕に抱えてるのに気づいたらしい
羽風薫
それ自前?
諦めて次の話に切り替えたみたい
螢木希月 ホタルギキヅキ
螢木希月 ホタルギキヅキ
弟のです
羽風薫
へぇ~意外
柔道やってるんだ
螢木希月 ホタルギキヅキ
螢木希月 ホタルギキヅキ
今でも時々師範に呼ばれて行ってます
瀬名泉
ちょっと、こんなところでさ呑気に話してる場合じゃないと思うけど
守沢千秋
よっし!俺もやるぞー!
 元気いっぱいの兄さん
柔道場にて
螢木希月 ホタルギキヅキ
螢木希月 ホタルギキヅキ
本日はよろしくお願いいたします
大将さん
私は正座して深々と頭を下げる
鬼龍紅郎
嬢ちゃんのためだいつでも手を貸してやるぜ
螢木希月 ホタルギキヅキ
螢木希月 ホタルギキヅキ
そおいっていただけてありがたいです
南雲鉄虎
お嬢は柔道大丈夫なんっすか?
瀬名泉
ちょー運動音痴だから初めから教えないと無理だと思うよ
守沢千秋
元気はあるぞ!
羽風薫
女の子はか弱くてそこが可愛いんだよ!
…フォローされているのかされていないのか
鬼龍紅郎
まぁ、手始めに受け身のとり方と思ったが、弟の方から柔道は出来ると聞いているからなさっそく試させてもらうぞ
鬼龍紅郎
羽風お前が相手しろ
羽風薫
え〜俺ー!
瀬名泉
いいねー早く準備して
守沢千秋
応援してやるよ!頑張れ螢!
羽風薫
ねぇー俺はー!
文句を言いながらも私の相手をしてくれる
鬼龍紅郎
羽風手加減はしろよ
羽風薫
女の子に手を出すのはポリシーに反するけど、今回は許してね
螢木希月 ホタルギキヅキ
螢木希月 ホタルギキヅキ
よろしくお願いします
一礼してスタート
と同時に羽風を床に叩きつける
羽風薫
いってーーー!!
鬼龍紅郎
嘘だろ…
瀬名泉
えっ、今見えてた?
南雲鉄虎
す、凄いっす
お嬢最強っすね!
螢木希月 ホタルギキヅキ
螢木希月 ホタルギキヅキ
すいません!腰大丈夫ですか??
やっちゃった…
誰かと”勝負”になると我を忘れて本気モードになっちゃうから…

我にかえりわてて薫さんの元に駆け寄る
鬼龍紅郎
嬢ちゃんすごいじゃねぇか
螢木希月 ホタルギキヅキ
螢木希月 ホタルギキヅキ
護身術のため幼い頃から弟と、柔道、空手、合気のひと通りを習いすべて黒帯です

まぁ、弟の場合はかっこいいからだそうです
私は、肩をすくめ笑う
瀬名泉
でも、その柔道着弟のなんでしょ?あんたのはどうしたの
螢木希月 ホタルギキヅキ
螢木希月 ホタルギキヅキ
うっかり忘れてしまって
演技で使うために柔道着を弟が持ってきているのを知っていたので
さっき借りてその時出会ったんです
羽風薫
なんかごめんね
か弱いように見てて
守沢千秋
教わることないんじゃないのか?
螢木希月 ホタルギキヅキ
螢木希月 ホタルギキヅキ
忘れないように身体に覚えさせないとなまっちゃいますので
南雲鉄虎
お嬢!俺にも!俺にも教えてくれっす!
螢木希月 ホタルギキヅキ
螢木希月 ホタルギキヅキ
私より大将さんに教えてもらったほうが勉強になりますのでそれを教わってから一緒に一本やりましょうね
南雲鉄虎
はいっす!大将どんどんと教えてくださいっす!
泉さんたちが逃げそうだったので鉄虎くんと捕まえ最後まで一緒に練習することになりました

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