あなたが引っ越して来た時は
ただただ友達って感じだった、
今思えばなんてことしてんねんって感じだけど
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幼稚園の時
ピンポーン🚪
同い年ってことがわかってから
おれとあなたは家族ぐるみで仲良くなって行った
毎日手を繋いで登園していた、
みたいな感じでまぁ、子供の可愛らしい
好きって感情だったんだろうけど、
そこから小学生になっても仲は良かった
手は繋いだりしてないけどね?
まぁ、はしゃいでた
でも小5くらいになってから
好き同士なんじゃね?とか
付き合ってるんじゃん
とか噂が出た
まぁ、思春期的な?
そのぐらいの時期からおれはモテるようになった
その時はまだ、自分の気持ちに気付いていなかった
それでもずっとあなたとは
おんなじような関係で一緒にいた
でも中学に上がってからは
おれは告白される回数も増えて
あなたも告白されるようになっていた
あなたはかわいいからね、
それと同時におれらをからかう奴も増えていた
帰り道
そーなんだよな、
こいつには王子様がいる
なんか、引っ越してくる前に出会った子らしい
道で助けてくれたんだと
まぁ、それでも廉がいるだけって言ってくれるのはなんか嬉しいんだよな
友達に言われて気付いた
もしかしたらおれ、あなたのことすきだったのかもしれない
その日からそのことばかり考えていて
あなたにバレそうになったこともあった
そんなことがありながらも家族ぐるみで仲のいい俺たちは毎年家で花火大会してた
結構毎年楽しみにしてた
そんなこんなで俺たちはなんの進展もなく
高校生になった
クラスは一緒
まぁ、嬉しい
でも、高校に入ってからあなたは可愛さが増した
おれもかっこよくなったらしい
周りのやつはお似合いだとか美女と美男カップルって言ってる
あなたは否定してるけどおれは心の中では嬉しい
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!