俺の名前は九ノ瀬陽斗
現在高校2年生
俺には可愛い高1の妹がいる
そして…俺には夢がある
それは
バンドを組むことだ
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ふらっと立ち寄ったライブスタジオ
全てはここから始まった
「そこのお兄ちゃん!」
「今ライブやってるんだけど見ていかない?」
「今なら無料だからさ」
どうせこの後も暇だし
あなたは…
まだ学校に居るのか
じゃあ…
と思いライブスタジオに入った
目の前に飛び込んで来た景色は
ガタイのいい男がドラムを叩き
しっかりとしている男がベースを弾き
ちょっと心配そうな男がギターをやり
元気な男がギターボーカルをやり
そして
クールな女がキーボードを弾く
そんな光景だった
「ありがとうございました」
「お兄ちゃんバンドに興味があるのか?」
「じゃああの店のクーポンをあげよう」
「私には興味のないものだからね」
そう言われて受け取ったのが
「ギター20%引き券!」
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「羽岡男子高校」
「すげぇ…俺も女見つけないと…」
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「きゃぁ!木村くんよ!」
「カッコイイ!」
俺の名前は木村優太
羽岡男子高校の2年生だ
そして今は帰り道
俺の帰り道は羽丘女子学園と花咲川女子学園を通る
それで今…何故か女に囲まれてるわけだ
花咲川女子学園の茶色い制服の奴らをどかして
俺は帰ろうとする
すると1人の女が俺の袖を引っ張った
「木村くんこの後暇でしょ?」
「私達と遊びに行こうよ!」
確かに暇だ
この後やることは何もない
だけど俺は女が苦手だ
こいつらと遊びに行くなんて自殺行為だ
そんなことを考えていると…
「やば…風紀委員だ…」
「帰んないと…」
俺は風紀委員らしき青髪の子に助けられた
その後ろには銀髪のクールな子もいた
ちょっと可愛いな…
って俺はなんてこと思ってるんだ
女は苦手だ女に感情なんて持ってたまるか
どうしたら…女に関わらないで済むのか
暇を無くすのが1番はやいか
無くすって言っても部活なんて入ってないしな…
目を向けると同じ制服の男子生徒2人が歩いてた
行った先は楽器店だ
楽器か…
おれは今もドラムをやっている
ドラムは俺の癒しだからな
もう何年も同じスティックを使ってる気がするな
そろそろスティック交換しないとか…?
俺も入るか
そう思い楽器店の方に向かった
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俺たち以外にもお客がいるのか
あまりはしゃがないようにしないと…
いやほんと…光輝のコミュ力の高さには呆れる
「優太くんこの後暇でしょ?」
「優太くんって毎日暇そうにしてるよね」
「私達と遊ぼうよ!」
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!