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第27話

1話
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2018/11/18 09:17



じょんぐく story


僕は正直者とは程遠い。


僕は嘘つきだ


僕は馬鹿だ


僕は何も出来ない人間だ。









毎日のように言われ慣れた言葉。













友達から




家族から









毎日言われた言葉。







僕は姉が羨ましい。





美人で





勉強ができて




こんな僕のことを優しくお世話してくれて





そんな姉のことを







尊敬していた








でもそれは僕が幼い頃のお話。







両親が離婚してから僕の苗字は ちょん になって



あなたは きむ。



そのすべての物語は僕が3歳の頃のこと。



きっとあなたは覚えていない。



僕は他の家の人になって、ひとりで



姉が恋しくなって



日記を初めて書いた。




初めましての日記の1ページには姉のことを沢山書いた。



そしてそれを何年もつけたんだけど、1冊目は僕の手元にある。



でも3年前に書いた 3冊目のノートがない。




どこに置いたのだろうか………




あれには僕の大事なことが書いてあるのに………




🐰「……………」



🐨「ぐが………じょんぐが!」



🐰「あッ!ひょん、、何でしょうか……」



🐨「さっきからぼーっとしてるけど大丈夫か?」


🐰「あ、はい、、すみません。」



🐨「そっか、それじゃあまたさっきの所から練習するぞ」




🐰「はい」







どうしても止められないものは 時間。




全てを知っているのも 時間。














僕はまた





新しいノートを買って






日記に記した




『涙を流しながら 辛い と口にすれば本当に良い方向に向かうのかな.』













じょんぐく story end.






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