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子供のるぅと視点
お母さんは、優しかった。
ペチン
僕には自由がなかった。
最後に遊んだのは、いつだろう…
そんな感じだった。
そんなある日。僕に、転機が現れた。
その日はお父さんが1週間。出張に行く日だった。
がちゃん(扉が閉まる音)
お母さんは、僕に自由をくれた。たった少しの自由だったけど。
僕はそれで充分だった。
数時間でも、外に出れる!
そう思う事で心が一杯だった。
僕には、友達が居なかった。
そんなとき。
一人の子に声を掛けられた。
僕にとって初めての友達だった。
話してくうちに、気が合って。
家庭の事情も似ていて。
僕は次第と、琉夏が好きになっていた。
そんなこんなで、数日間一緒に過ごして。
僕が遊べる最終日
そうして、数時間後
ピーンポーン
知らない人とお母さんがリビングで話をしていた。
そうして、僕達は急いで荷物をまとめて。家を出た。
出てすぐに、お父さんたちと鉢合わせた。
僕達は必死に走った。
後から、少しボロボロになったお母さんたちが来た。
しばらく平和に暮らしてて
怖い人たちが…
お母さんたちを連れて行った。
残ったのは、琉夏と僕。
まだ、まだ、僕達は子供だった。
そして、僕らはなーくんに拾われた。
僕の目の前で、連れ去られた。
多分。他のマフィアに…
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。