_____会長さんとの距離が0センチになった時。
…え?待って僕今キスされてる???
____________キス!!!!????
「「「「「いやあああああああ」」」」」
きっとこの場にいる中で1番叫びたいのは僕のはずなのに、周りの女の子たちから悲鳴が上がった。
僕は急いで会長さんの胸を押して離れると唇をゴシゴシと擦る。
ひ、ひどすぎるっ…。
見ず知らずの人にこんな事するなんて…
なんて軽い人なんだろう
思わず涙が溢れ出して、視界が歪む。
.
妖しい笑みを浮かべ僕の手を引いた会長さん。
突然の事で抵抗する暇もなくあっさりと捕まった僕
そのままお姫様抱っこされてしまった。
だ、抱っこ!!!
や、やだ!はずかしい!!
まだジミナにしか抱っこされたこと無かったのに!()))
会長さんは僕を抱っこしながらどこかへ向かい出す始末
.
じたばた抵抗しても会長さんは嬉しそうに口角を上げるだけ
まるで嫌がっている僕を見て喜んでいるよう…
この場にいる人の視線を集めている、と言っても過言ではない状況にいたたまれなくなってら会長さんの胸に顔を埋めた。
それは少しでも見られたくないという一心からだったのに…
.
変な誤解をして勝手に話を進める会長さんに反論しようと思ったけど、僕はひとつ引っかかったことがあり目が点になる。
テヒョンア…って言った、?
ど、どうして僕の名前を知ってるの?
言葉通り少し早足になった会長さん。
どれだけ抵抗しても、離してくれる素振りはなく、
結局僕は生徒会室という表札のかかった部屋に連れてこられてしまった。
next♡×60
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。