第24話

- episode 23
256
2020/09/10 11:52
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私が食堂に着いた頃、藍さん達は先に食べていた。
小鳥遊 茉希
小鳥遊 茉希
遅くなってすみません!
宮川 藍
宮川 藍
大丈夫だよ!さ!食べよ!
そう言われて、私も食事を始めた。
今日は藍さんと自主練を見に行く。
バレー部はそろそろご飯の時間だから
自主練はもう終わりだと思うが、
まだ来なかった。

私たちは食べ終わり、藍さんとすぐに
第三体育館に向かった。

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そこには京治くんたちがいた。
いつもは近くで見れなかったので
今日は少しだけ近くで見れて嬉しい。
木兎光太郎
木兎光太郎
あれ、藍?
木兎さんが私たちに気づいた。
宮川 藍
宮川 藍
そろそろ練習終わりにしないと
ご飯食べれなくなっちゃうよ
木兎光太郎
木兎光太郎
あ"!そうだ!
忘れてた!ありがと!
そう言って練習を終わらせて
食堂に向かう彼ら。

すると京治くんがこっちに向かってきた。
赤葦 京治
赤葦 京治
明日は午後練?
小鳥遊 茉希
小鳥遊 茉希
うん!だから、午前中に少しだけ
試合見に行ってもいいかな…?
赤葦 京治
赤葦 京治
うん!ギャラリーなら
空いてると思うから
小鳥遊 茉希
小鳥遊 茉希
わかった!ありがと!
今日はお疲れ様
赤葦 京治
赤葦 京治
ありがとな、また明日な
彼はわたしの頭をわしゃわしゃっとして
バレー部のみんなのところに言った。

この感じが久しぶりで懐かしかった。

昔、試合を見に行った時によくしてくれていた。
嬉しかった。

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次の日、朝起きて準備をしてから
体育館に行った。
ギャラリーは空いてると言っていたが
バレー部ファンの子たちでいっぱいだった。

そこには京治くんファンもたくさんいて
少し嫉妬してしまいそうなので
私は少し遠くから試合を見ることにした。

高校生になった京治くんは
身長も伸びて、大きく感じた。
もちろん、幼い頃から見てきたので
成長しているのは感じていたが
離れていた3年分、京治くんは
身体的にも精神的にも成長したんだなと感じる。

高校生になってから
試合を見たのは練習試合ばっかりで
インターハイ予選や春高予選などの
公式の大会を見たことがない。

というより、決勝戦は全国応援になるので
それ以前の試合を自分の足で見に行ったことがない。

だから今年は藍さんと見に行く約束をしているんだけど、少し恥ずかしい。
でも、京治くんのためなら
どこにだって行こうと思っている。

今日も京治くんはかっこいいなあとか思っていると、クラスの子から電話がかかってきた。
学園祭の準備をそろそろ始めると言われたので
私は教室に向かった。

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学園祭の準備もあと少しで終わるので
4連休中はもう集まらないことにした。
順調に進んで何よりだ。

私は食堂に向かって昼食の支度を始めた。

今日もみんな喜んでくれるといいなあ。


実は今日は橋本先輩のお誕生日なのだ。
橋本先輩は午前練だから、
午前中に私が梨のタルトを作ることになっている。
そして夕飯の時に、みんなで食べることになっている。
ちょっとしたプレゼントも個々で買っており、
橋本先輩には内緒にしている。

私は昼食はちゃちゃっと済ませ、
ひとりで梨のタルトを作っていた。

みんなの分の昼食はもうできているため、
藍さんに連絡をして食べにきてもらった。

サプライズ…成功するといいなあ…!

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