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第1話

幻想入りの前夜
刹那
ふぅ....
少女の髪が夜風で揺れる
白い髪は存在感を際立てており儚げにさせた
色素の薄い紫の瞳には月が写っておりどこか悲壮感が漂う
月夜
刹那、どうした
ため息なんかはいて
少年が尋ねると少女はニコリと笑い首を横に振った

少年の髪は少女とは正反対の黒
瞳も黒でどこか暗い雰囲気があるのが特徴的だが、顔は整っておりミステリアスな雰囲気があると1部では人気がある
刹那
いや、早く籠の中から出たいなぁって
月夜
籠?
籠の意味がわからず少年は尋ねるが少女はニコリと笑っているだけだ

やがて理解した、と言うよりも思い出した少年は目を見開いた
月夜
お前....
刹那
冗談だよ冗談
....逃げられるわけないもの
月夜
....いつかは逃げられるだろ
諦めたら終わりだ
刹那
言うねぇキザ男
その時は2人一緒に...ね
少女は少年の手を引いてベランダから落ちた
少年も少女も下の花園に落下しその衝撃はなかった
花は若干潰れているが少女の特別な力で治し元通りにした

月夜
急に落とすなよ
刹那
あれぐらいなら慣れてるでしょ
悪戯っぽく言う少女に少年は呆れたようにため息を吐いた
少女の頭を優しく撫で見つめる
刹那
どうしたの?
月夜
...いやなんでもない
散歩行くか
刹那
行くいく!Let’s go!
月夜
発音いいな(笑)
刹那
o(`・ω´・+o) ドヤァ…!
月夜
(#・∀・)
刹那
ごごごめん
だから刀は抜かないで
抜刀しようとした少年に謝る少女
2人は手を握り合い夜道を歩いた
刹那
明日のことは知っている〜♪
鰯が土から生えてくるんだ〜♪
月夜
鰯は土から生えてこないぞ
刹那
当たり前じゃん
月夜
いや、お前が言ったんだろ
談笑とも言えぬような談笑をしつつ街灯に照らされたアスファルトの上を足音を立てながら歩く

2人はとある場所の前で足を止めた
古びた神社
月夜
ここから匂いがする
少年がそう言うと少女は目を輝かせて階段を上り始めた
少年は止めようともせずただ少女に引っ張られながらどこか不安そうな表情をしていた
刹那
妖怪さんいるといいね!
月夜
....だな
少年は呼吸を繰り返す
嫌な予感が頭を通ったからだ
自分の嫌な予感は当たると自覚している少年は足を止めた
月夜
やっぱり帰らないか
刹那
?どうして
月夜
匂いがやばい....血生臭い
警報音が少年の頭の中で鳴り響く
そうとは知らずに少女は笑みを浮かべている
刹那
だから何?
月夜
お前....本当変わらないな
刹那
そんな簡単に変わる人はいないよ
笑顔で言ったあと少女は階段を1人で駆け上った
少年は手の届く範囲にいるように追いかけた
刹那
...なにこれ
少女は振り返ると表情は変えなかったが困惑の色を見せた
少年は何に驚いているのかわからず少女の横に立ち何に驚いているのか確認した
少年は言葉を失った