お兄に叩かれて、その後来たふう以外のなにわ、Aぇ、りとかんに廻され、身も心もぼろぼろ。
ずっと友梨奈ちゃんは笑ってた。
最初感じたピリッとした痛みも、行為中に流れてしまった涙も、次の瞬間には頭ん中が真っ白になって、何も感じんくなった。
別人格も、出て来おへんかってん。
ふうが止めようとしたけど、たくたちに押さえつけられて、身動き取れんようになってたっけ。
ぐっちゃぐっちゃの身体。
ぼろっぼろの心。
いや、私に心なんかないんやと思う。
空っぽの心はもう満たされへんよ。
花咲友梨奈が来た時点で関ジュは壊れる運命やったんや。
ふうが隣で泣いてごめんを繰り返してる。
みんなヤりおわってスッキリしたんか知らんけど出てった。
なんとなく服を着て、。
ふと思った。
私って所詮
”物“
ふう、ごめんね、
私さえおらんかったら良かったんよ、。
黙ったまま鞄に手を伸ばし、カッターを取り出す。
ごめん、ふう、
それは無理や。
そう言って、手首に切り込みを入れる。
ふうが抱きしめてくれた。
私は、手から流れ出る赤薔薇色の液体をじっと見ていた。
何が辛い?
同期が信じてくれへんかったこと。
お兄が信じてくれへんかったこと。
メンバーが信じてくれへんかったこと。
みんなみんな、友梨奈ちゃんを信じたこと。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!