第116話

ひゃくじゅー
2,414
2022/03/07 22:00



※グロ表現あり

無理な人は回れ右




ーーーー






いつもの家。



だけど、今日は"一人と一体"がいる。




俺が部屋に持ち帰った彼女の亡骸は、
どこまでも綺麗だ。






きっとこれは夢の中。



なああなたさん、
夢が覚めたらどこへ行きましょうか?





俺はあなたさんが使ったであろうワイングラスに
ワインを注いで
ゆっくりと堪能する。




貴方はお酒が強かったですよね。



俺よりも。




でも半分残しておいてくれたのは、
俺のためですか?








あなたさんの真っ黒な目が、光に反射して輝く。






三途春千夜
三途春千夜
あなたさん………♡




ワインを飲み終わると、
俺はあなたさんを持ってキッチンへ移動する。




そして、五体一つ一つを丁寧に、
関節を外しながら切り落としていく。





全てを外すと、肉と骨を剥がしていく。






骨をすりおろして粉にし終わると、
俺はあなたさんの肉を目分量に切って
フライパンで焼き始めた。




少し凝った料理にしようか迷ったが、
やはり貴方のことは
素に近いままで取り入れたかった。






軽く味付けをして、皿に出す。






あなたさんの大好きだったソースをかけて、
最後に骨の粉をふりかけた。





充分美味そうだ。








三途春千夜
三途春千夜
あなたさん、いただきます




ひと口ひと口、丁寧に口へ運ぶ。



絶対粗末なことはしてやらない。






嗚呼、これで貴方とひとつになれますよ……?♡







マイキーが死んだことなんて忘れてしまおう。




今の俺には貴方がいるのだから。



貴方が俺を必要とするならば、
俺はどこまでも貴方とともに。






仰せのままに致します。







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