ほとんど同棲状態だったから荷物はカルマの家に置いてきてしまった。
念の為この部屋売らなくて良かった。
口座からお金を下ろしてコンビニで買ったカップラーメンを食べる。
カルマからのLINEは来ない。
今頃、家に姫華ちゃんを招き入れてるのかなとか嫌な考えばっかりチラつく。
ピロン、
誰かからLINEが来た
急いで確認する
村本くんからだった
「晩ご飯作れた?」
、、、私は未読スルーしてスマホを閉じた。
次の日カルマに会いたくなくて学校を休んだ。
会ったら別れ話勧められそうで。
私だけまだこんなにもカルマの事が好きなんだろうな、
お金も自分で貯めなきゃ、
私はその日キャバクラのバイトの面接に行き、その日から出勤が決まった。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。