死んだ?
死んだね?
皆、死んじゃったよ?
惨めだなぁ。
異端なレッテル貼られた惨めな異物だけ
のうのうと生き残っちゃってさぁ。
大事な“人間”を守れなくてさ
自分の嫌いな部分認めちゃって…。
受け入れたつもりかい?
受け止めた結果がこのザマだよ?
ねぇ、『“なんで何回も助けれないの?”』
_「嫉妬」に狂って、溺れていったんだよね?
_「傲慢」過ぎる願い事をさ、抱えて自分勝手で結局叶わなかったんだよね?
_「怠惰」で、無機質な感情のくせ想いは伝えれなかったんだよね?
_「色欲」のように、満たされるよう自分を認めて欲しく夢見たんだよね?
_「悪食」のように、全部何もかも食べたら楽だと思ったんだよね?
_「強欲」になって、何を得ましたか?何を失いましたか?
────なぁ。
_「**」しか感情がないくせに、笑いたいと願ってしまったんだよ…?
異端な異物ばかり。
わかってた、知ってた。
悪魔として生まれ、半分異形で異端であるという、異物を。
もう、終わってくれ。
どうか、どうか。
これ以上、俺を異物ではなく、
普通に俺と仲良くしくれた皆を
“殺さないで”
『矛盾』だよなぁ?
どこかで本当は
_「『イタダキマス』」
皆のその
_「『オイシイ?』」
絶望のような
_「『クルシイ?』」
その顔が
_「『タスケテ?』」
俺にとっては
_「『ゴチソウサマ』」
笑えるような、抑えきれない
_「『ソシテサヨウナラ』」
何かに、変わっていた。
自分の胸に手を当てて、実感する。
心臓はゆっくりトクン、トクンと動いている。
だけど、それはどこか偽りで。
“本物”じゃないように。
死んだ皆とは、もう会えない。
生きていれば、いいことがある?
詭弁だね。
俺にとっては、生きることがとても苦痛だ。
だって、
『死ねない』からだ。
死ぬのが怖い?
とんでもない。
死ぬのは怖くない、ただ。
死ねない身体なんだよ。俺は。
契約したから。
だから、罪であり罰なのだと思ってる。
だって皆死んでいく中で、俺だけ。
のうのうと生きていれてる。
悲しくない?皆から置き去りに去られる感覚。
けどまぁ、別に今となってはどうでも良いんだけどね。
過去はどう足掻いても過去なのだから。
後悔したって、悔やんだって返ってくる訳じゃないから。
だから、俺は今を。
今度こそ、『仲間』を“守りたい”
なのに?なのに、なのにさぁ?なんでぇ?なんでさぁ?
なんで、なんで、なんで、なんでなんで
なんで、なんでなんでなんで、なんでなんで?
なんでなんだ?ねぇ?ねぇ、どうして?なんで?なんで、ねぇ?ねぇ?なん、で?
お願い、置いてかないでよもう。
俺ばっかり置いて、消えないでよ…。
血だらけになった“天使”を抱え、とある感情が俺の外側へ溢れ出てくる。
本来、最も俺が俺である
あるべき姿の感情。
『憤怒』が脳内に染み込んでくる。
『後悔』『絶望』『憎悪』が、来る。
今の俺の本能が激しく脳内で警報を鳴らしている。
“昔の俺はダメだと”
“あの頃の俺は、ダメだと”
そして、俺は『憤怒』に感情と意識を奪われた。
もう、過去とか、俺とか、称号とか、希望とか
もうどうでもいい。どうだっていい。
もう、終わっちまえ。
ただ、ひたすらに
目の前の“破壊神”だけは。
_殺す。
瞬間、周り一帯に鮮血が舞い散った。
もう、暴走した『憤怒』を誰も止めることは出来なのだろう、神を除いて。
********************
あとがきという名の蛇足
(_ _*))
どうも、なんせーです。
お察しのキャラ……?ですね。
ただしかし、ここでこの話を入れる予定なんて全くなかったんでごわす。
某悪魔氏の過去は『グリフォン』の方で書こうと思ってたんですけどねぇ〜
(謎ω謎)
ただ書いちゃったのは仕方ないんだァァ!
()
グリフォンの方は多分心情が違うと思うだよね。←
!
話変わるんですけど、、
イグニスさんが最推しになりました。
すまんなシノ君アディオス…。
ともあれ、長かったですね休んでた期間が……半年も……。
頑張ります……。
( ゚இωஇ゚)゚。
(2020/02/22 執筆)
(2020/02/26 07︰00 予約投稿)
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。