道化なんだ全部きっとそうだ。
僕は“道化”だ。
道化だった…。
─────昔も今も、この先も…きっと。
誰も僕の本当の気持ちは気付かないのさ…。
誰も僕が道化だと気付かないだろう。
愚かなんだ…。
僕は愚かなんだ…。
だけど愚者の名ではない……。
独りぼっち演じる道化そんな名前
弱いから、他者につけ込まれる。
あぁ。
いつまでも普通ではいられない。
笑っちゃうなぁ…。
大切なものもいつか壊して、消えてしまうのだろう…。
何故だか小さい頃が懐かしく感じる
あの頃の僕は道化じゃなかった。
ただ純粋無垢で……
楽しさ、嬉しさ、笑顔。
全て嘘じゃなく本物
だが、どこかで変わってしまった。
君も、
僕も。
歪む
歪む、歪む、歪む。
歪んでしまった。
こんな力…!
こんな力さえなければ、皆離れていかない
この力を暴走させた時僕は思ったんだ。
きっと、君たちは怯えて僕を嫌うのだろうと。
けど…君たちは僕のこと見捨てなかった。
あるものは、強気で必死に僕を見て僕に向けて叫んでくれた。
あるものは、少し驚きながらもニッコリ微笑み僕にそう訴えかける。
──────『胸が痛くなった。』
目から涙が零れ落ちる。
死神のくせに、
死神のくせに…
道化のくせに
こんな僕でも、
こんな僕でいいんですか?
こんな化け物な僕を見て君たちは平気なの?
ねぇ?
……………。
やっぱりダメだ、
僕は
無理なんだ。
遅かった。
遅すぎた
言葉は塞がれてしまった。
もう…。
本当に笑えないよ…。
────仮面が既に僕を蝕んでいた。
愚者は嗤う
人間は愚かに散る
道化は足掻いて死ぬ
僕は、
俺は、今日も笑う。
仮面を被って。
偽りの自分で。
本当の気持ちまで失ったままで。
一日を過ごす。
俺は、愚かな死神。
そして、僕は道化。
今日も、嘘をついている。
仮面の下で
心の中で
泣いているばかり
僕の、俺の僕の…名前……は。
○○だ。
作者の声
はい、毎度毎度作者です。
すいません、昨日(5月7日)慌ただしくて投稿出来ませんでした。
(´・ω・`)
……。
とある道化の心情
いやぁ伏線貼るの楽しいです。
成長しない←したいよぉ(´;ω;`)
のちのち誰か分かります。
お楽しみにしといてくださいね
では。
(ミス発見!誤字はあかんね!←シュミマセン(´・ω・`))
次回
『第1話︰狼少年の始まり』
最終更新日︰((2019/05/22))(誤字修正)
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。