第3話

道化の心情①
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2019/05/22 07:59





道化ピエロなんだ全部きっとそうだ。

僕は“道化ピエロ”だ。
道化ピエロだった…。

─────昔も今も、この先も…きっと。
誰も僕の本当の気持ちは気付かないのさ…。

誰も僕が道化ピエロだと気付かないだろう。

愚かなんだ…。
僕は愚かなんだ…。
だけど愚者の名ではない……。
独りぼっち演じる道化ピエロそんな名前

弱いから、他者につけ込まれる。
あぁ。
いつまでも普通ではいられない。
笑っちゃうなぁ…。
大切なものもいつか壊して、消えてしまうのだろう…。

何故だか小さい頃が懐かしく感じる
あの頃の僕は道化ピエロじゃなかった。
ただ純粋無垢で……
楽しさ、嬉しさ、笑顔。
全て嘘じゃなく本物
だが、どこかで変わってしまった。
君も、
僕も。

歪む
歪む、歪む、歪む。
歪んでしまった。

こんな力…!
こんな力さえなければ、皆離れていかない
この力を暴走させた時僕は思ったんだ。
きっと、君たちは怯えて僕を嫌うのだろうと。
けど…君たちは僕のこと見捨てなかった。

??
そんな力がどうしたんだよ!!!
お前はお前だ!
いつものお前だろ!?
あるものは、強気で必死に僕を見て僕に向けて叫んでくれた。
??
○○は、それでも変わらないよ?
僕らは君を嫌ったりなんかしないさ…。
だって…。
あるものは、少し驚きながらもニッコリ微笑み僕にそう訴えかける。


──────『胸が痛くなった。』


目から涙が零れ落ちる。


死神のくせに、
死神のくせに…
道化ピエロのくせに
こんな僕でも、
こんな僕でいいんですか?

こんな化け物な僕を見て君たちは平気なの?
ねぇ?


……………。
やっぱりダメだ、
僕は
無理なんだ。

遅かった。
遅すぎた
言葉は塞がれてしまった。

もう…。
本当に笑えないよ…。


────仮面やみが既に僕を蝕んでいた。
??
たすけて…。




愚者は嗤う

人間は愚かに散る

道化ピエロは足掻いて死ぬ


僕は、

俺は、今日も笑う。
仮面を被って。
偽りの自分で。
本当の気持ちまで失ったままで。
一日を過ごす。

俺は、愚かな死神。
そして、僕は道化ピエロ


今日も、嘘をついている。
仮面の下で
心の中で
泣いているばかり

僕の、俺の僕の…名前……は。




○○だ。













作者の声

はい、毎度毎度作者です。
すいません、昨日(5月7日)慌ただしくて投稿出来ませんでした。

(´・ω・`)

……。
とある道化ピエロの心情
いやぁ伏線貼るの楽しいです。
成長しない←したいよぉ(´;ω;`)

のちのち誰か分かります。

お楽しみにしといてくださいね
では。
(ミス発見!誤字はあかんね!←シュミマセン(´・ω・`))


次回

『第1話︰狼少年の始まり』



最終更新日︰((2019/05/22))(誤字修正)

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