第6話

賢人くんとの別れ
10
2021/03/27 11:59 更新
看護師
看護師
賢人くんの容態が悪化しました。
これが最後かもしれません。
賢人くんからのお願いで、大崎さんに曲名がない曲?を弾いてほしいらしいです。
来てください!
大崎 花
大崎 花
分かりました。
私は、車で病院に向かっていた。
鞄には、まだ曲名を決めていない、賢人くんの作った曲の楽譜を入れていた。
看護師
看護師
大崎さん、こっちです!
私は看護師さんについていった。
そして、病室に入る。
そこにはたくさんの管に繋がれた賢人くんの姿があった。
私はピアノの椅子に座る。
そして気持ちを込めて、賢人くんが作った、曲名が決まっていない曲を弾く。
一生懸命指を動かす。
あ〜、泣きそう。
今までの会話、笑顔、賢人くんの全てが頭に流れる。


死に、近い人々は目を開けることや喋ることができなくても、耳は聞こえる。
聴覚は最後まで残る五感である。

私は賢人くんがこの曲をきいていると信じて賢人くんが好きな曲、賢人くんが作った曲を弾き続けた。







ピーーーーー
看護師
看護師
0時35分
相沢賢人さんが亡くなりました。
皆で手を合わせる。

賢人くんがこの世界からいなくなった。
信じられなかった。

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