風磨のひとり暮らしの部屋に来るのは初めてで、
わたしの中にある『幼なじみ』の風磨とは違う空間がそこには広がっていた。
色が統一されていて必要以外のものは何も置いていない
そんな上品な質素感が大人の男を感じさせた。
車から降りてからお互いにずっと無言のまま。
わたしは本当にこのまま今夜『幼なじみ』と結ばれて良いのか、自問自答を繰り返していた。
風磨はわたしを安心させるかのように優しく抱き締めた。
.........
お互いにシャワーを済ませ、
風磨はバスローブ。
わたしは風磨のシャツを借りた。
そのシャツは小柄な私が着ると
まるでワンピースのようだった。
『恥ずかしいな...』
幼なじみにこれから抱かれるということに
まだ正直、頭がついていかない。
俯いたまま、どうすればいいのかわからない。
わたしの顎をくいっと、もちあげてきた風磨の瞳は
とても澄んでいて、キレイで。
彼の雰囲気に気がついたら吸い込まれていった。
そのまま優しいキスを交わす。
そして上唇をついばむように丁寧なキスをする。
風磨は一度強く唇を吸うと、舌を割り入れてきた。
そしてなんだか胸の辺りが軽く、
自由になる感覚に襲われた。
気持ちいい...
予想以上に彼のキスに体も心もとろけてしまった。
もう、引き返せない....
ベットにそのまま押し倒され、
その勢いのまま、彼の吐息と共に耳朶に唇を当てられた。
舌で軽く舐めながら、時に甘噛みを挟まれ、
声が漏れる。
悪戯に耳への愛撫を繰り返す。
頬にかるくキスをされ、
その唇が再びわたしの唇へもどる。
さっきよりもさらに深く、口腔内を犯されていく。
私自身も気がつけば
彼の柔らかい唇を堪能していた。
やかて深い口づけが首筋へ移動し、
片手でシャツのボタンを外され、
胸が露になる。。。
はずかしくて腕で隠すように胸を隠した。
わたしの手首を掴んで、甘く深いキスを続けてくる。
その気持ちよさに力が抜け、スルスルと腕がほどかれた。
元カレから、かわいいとは言われても
キレイと言われることはなかった。
風磨が言ってくれた。
胸が高鳴った。
風磨のくちびるがそっとまだ柔らかい胸先に触れた。
ゆっくりと揉まれると次第に固くなる先を口に含み、
舌で弄ばれると息があがっていく。
ドキドキした。
右手が太股をなぞりながら上へ昇っていく。
自分でも、もう十分濡れているのがわかる。
指先で下着の上から秘部をなぞられ、こすられる。
風磨はニヤっと笑い、
わたしの下着を一気に下まで下ろした。
不適な笑みはセクシーでさらにわたしを感じさせる。
指先で敏感な場所をいじられ、イヤらしい音が響く。
溢れ返った蜜を今度は舌先で舐める。
味わうかのようにゆっくりと...
風磨は切なく声をあげ、夢中で貪る。
その刺激に今にも達してしまいそうになる。
耳元で囁いたあと、避妊具をつける。
そして...
わたしの脚をひらいて秘部に風磨が入ってきた。
ゆっくりと出し入れを繰り返す。
風磨は出し入れの間、
噛み締めるかのようにその熱い視線で見つめてくる
さっきよりも腰を激しく振りながら求めてくる
感じる快感にお互いに喘ぎが止まらない
覆い被さった姿勢のまま、限界が近い
風磨と同時に、子宮が大きく波打って果てた。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!