岸さんの作ったチャーハンはザーサイが入っていて
歯ごたえもシャキシャキしてとても美味しかった
小さなちゃぶ台を挟んで、
食べているのがなんだか暖かい気持ちになる。
ぺろっと完食してしまった。
冷蔵庫から冷えたプラムを持ってきてくれた!
まさかのフルーツ好きも意気投合。
次のデートプランが決まりそうでわくわくする。
岸さんは座ってた位置を整えて
まっすぐわたしの方へ体を向けた
いままでの言動とかで何となく、伝わってはいたけど
こうやって改めて気持ちをはっきり伝えてくれる。
そんな彼にもう、わたしはすでに夢中だった。
素直に自分の気持ちを言葉にして返したい。
そう思った。
近所に聞こえるんじゃないか?!ってくらいの声で
喜ぶ岸さん。
その様子がとても可愛い...
何もかもが胸をきゅんとさせる。
恋ってすごい。
抱き締めてくれる腕は逞しいけど、やさしくて。
優しい香りで包まれていた。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!