風磨main
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自分の横で眠るあなたを見下ろし、
この愛しいあなたをこのまま誰の手にも触れられないよう、閉じ込めておきたい衝動にかられた。
ずっと自分のものにしたかった。
芸能界でデビューしてからは実家に帰れるときに
顔を合わすくらいになってしまったけど。
それでも一日だって忘れたことはない。
他に「彼女」の存在はいたけど
いつもあなたが脳裏にちらつき、
長くは続かなかった。
あんなにも求めるセックスをすることは
きっとこの先もうないだろう。
最初で最後だ....
たとえ、おまえが俺のことを好きじゃなくても。
そっとあなたの頬にてを寄せ、
寝ているあなたに口付けを落とした。
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。