第3話

幼なじみとの再会
554
2020/02/01 19:27

「はぁーー」




彼と別れてからため息ばっか。




今日もため息をつきながら、
朝を迎えて会社へと向かう支度をしている。




彼と結婚をするかも?なんて勝手に思って、

去年転職をした。
家庭に響かない17時定時であがれる事務職。



『今思えばそれも重かったのかもな。』
なんて後悔しても、もう彼は戻ってこない。









ふとプライベート用のカレンダーを確認してみる。



彼と付き合ってた期間は
友人と彼との予定の調和を取るためにも
必須アイテムだったけど...





別れてからは
もともと友人も少ないし、
数少ないその友人は最近結婚や出産をして
なかなかあえなくなってしまった。



おかげで...
カレンダーに頼らずとも簡単に予定を把握できる。




『やっば!今日の夜同窓会だったの、忘れてた...』







.....................
その夜





菊池風磨
菊池風磨
あ!あなたじゃん!!
あなた

あれ?風磨?久しぶりー!!

菊池風磨はわたしの幼なじみ。




世間的にはジャニーズのsexyzoneとして活躍してる
アイドルだ。



実家は近所だった。
親同士が特に仲が良くて、学生時代はよく一緒にいた。
唯一の男友達。
菊池風磨
菊池風磨
ここ座れば?
あなた

ありがとう。失礼しまーす。

同級生A
同級生A
あなたちゃ~ん!久しぶり!
相変わらず可愛いなぁ...全然変わらないよね!
そう。私は童顔...
今年28歳でアラサーなのに
すっぴんだと中学生にだって間違えられるくらい。


可愛いもうれしいけど一度でもいいから
キレイって言われたい...
菊池風磨
菊池風磨
はは!童顔だもんなー!
あなた

アラサーなのにいまだに目標が大人っぽくなりたいですよ...あ~恋も終わったし、このまま終わってくのか~

菊池風磨
菊池風磨
え?!何?あいつと別れたの?
付き合って長くね?!
てっきりそろそろ結婚...か...と...
『結婚』という風磨が出したワードに
数日間塞き止めていた涙が溢れてくる。


そう、彼との結婚を夢見てたんだ。


仕事終わりの疲れたからだにお酒が入って
涙が止まらない.....


菊池風磨
菊池風磨
ちょっ...なんかごめん...
と、とりあえず場所を変えるか?
あなた

ぅぇーん、、、ひぃっく、、
ごめーえええん...

菊池風磨
菊池風磨
やべぇなこれ。止まらないやつだわ。
風磨に支えられながら、

同窓会の席をあとにした。

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