第29話

No.29
1,654
2021/08/04 12:18
後日、ニュースや新聞はある事件が一面に飾られていた。





『オールマイトと会敵した敵 東京に死体となって現る?!』





そう、死体は都内の官公庁に見せしめとしてバラまいた。





我ながら趣味が悪い。





これで「スカト」は敵を対象にした殺人鬼、という印象がつくだろう。






まあ見せしめは流石にホークスもいい顔はしなかった。






ところで今は何処にいるのかって?





実は今…孤児院の子供達を連れてプールに向かっています!





発端はシスターさん達。





夏だし折角なのでプールに行きたいそうだ。子供達も目を輝かせていた。






なので遠くのプールにお出掛けする事になった。






貸切でね。社長パワー舐めんなよ?お?






ちなみに1泊2日でホークスも来る事になった。羽根伸ばしに誘ったのだ。





それと私は立派なお尋ね者になったので変装している。





まあ髪切って染めただけだけど……。






プール行きのバスは子供達のはしゃぎ声で溢れている。





隣に座っていたホークスが少し申し訳なさそうに頭を下げた。





ホークス「すみませんね、俺まで連れて行って貰っちゃって」





あなた「まあ子供達もホークスの事は気に入っているみたいだし…あ、到着したらヒーローと警察が待ち構えてるとかはやめてよ?」





ホークス「しませんよ、そんな事」





いつも通り人の良さそうな笑顔でそう返す。





子供「ホークスとスカト姉ちゃんもゲームするー?」





あなた「ゲーム?いいね、やろうやろう!お姉ちゃん本気出しちゃうよー!」






そう言って少し身を乗り出した私を、ホークスは暖かな目で見守っていた。










到着し、とりあえず付近のホテルでチェックインをする。




子供達は楽しみで仕方ないようだ。





あなた「こんにちは、団体で予約している葉音ですが…」





ホテルの予約は葉音がしてくれた。優秀で助かる。





ホテルフロント「…はい、葉音様でございますね。団体で5部屋のご予約でよろしいでしょうか?」






……ん?ちょっと待て、1部屋足りない。





子供達で3部屋。他はシスター、私、ホークスで4人。





シスターが2人で1部屋、私1部屋、ホークス1部屋のはず…。





あなた「えっと、6部屋の筈なのですが…。」





ホテルフロント「5部屋でのご予約になっております。」





あなた「…すみません、少し待っててください」





私がチェックインして子供達の方へ向かうと、ホークスが近付いてくる。





ホークス「なんか問題ありましたか?」





あなた「予約なんだけど6部屋から5部屋になってた…葉音に確認しなきゃ」





ホークス「確か子供3部屋、シスター達2部屋、俺らが各自1部屋でしたよね?」





あなた「うん…1部屋足りないんだよね。私がシスター達の所に入れてもらうしか…」





ホークス「え、じゃあ俺と相部屋で良くないですか?俺だけ一人部屋って寂しいですし」





あなた「でも私未成年だよ?」





ホークス「あ」





そう言って真っ赤になるホークスを尻目に、私は葉音に電話する。





prr_ピッ


出るの早。





葉音『もしもし、スカト様。どうかなさいました?』



あなた「ホテルの予約なんだけど…5部屋になってたよ?私6部屋って頼んだはず…」



葉音『あ、はい。スカト様とホークス相部屋でいいかなって!』



あなた「は?」





携帯がミシッと音を立てる。




葉音『いや〜スカト様にも春は必要でしょ?てことで頑張ってください!』




プツッと電話が切れる。私の堪忍袋の緒も切れかけた。危ない危ない。





ホークス「えと…なんて言ってました?」





そう聞いてくるホークスに私は静かに頭を下げる。





あなた「すみません…私と相部屋でお願いします……。」





ホークス「分かりました…チェックインしますか?」





あなた「はい……」





何?なんでそんな真っ赤なの怒ってる?怒るほど嫌ですか???





私だって顔面偏差値高男と相部屋なんて心臓が持つ気がしねえよ!!





胃をキリキリとさせながら、ホークスと一緒にチェックインした。














ホークス「篠陰さんってまだ未成年だったわ…危ねぇ……」











時刻はPM2:00。





遂にプール!!!!





男の子達はホークスに任せて、私はシスターと女の子達とで更衣室へ向かった。





…ちなみに水着はレアンが持ってきた。私は露出少なめで頼んだけど、大丈夫だろうか…。





そう思い水着を出す。





あなた「__…げっ…」











ホークス side




篠陰さんに頼まれ、男の子達を先導する。




…最近の子供ホント元気すぎ…。




男の子が着替え終わり、俺はプールに入る前にしっかりストレッチするよう言った。





暫くして女性陣もやってくる。





俺は顔を上げ、目を丸くした。





篠陰さんは赤いビキニで、染めた金色の髪によく似合っていた。





__俺の色じゃあないですか…





ニヤけそうになる口角と跳ね上がる心臓を抑えながら、篠陰さんと目を合わす。





目が合うと彼女は少し恥ずかしそうに胸元を腕で隠し、シスターと子供達と別れ、俺の方に向かってきた。




ホークス「似合ってますね、色お揃いですよ」




あなた「…うちの秘書の趣味です。」





ぷいっと顔を赤らめてそっぽを向く様に、またきゅんとくる。





裕真「スカトお姉ちゃんも一緒に遊ぼう!」





いつの間にいた裕真くんのお誘いに、彼女はしゃがんで目を合わせてから応える。





あなた「じゃあお姉さん体操してくるから、ちょっと待っててね」





そう言ってストレッチするために開けた所へ歩いていった。





裕真「…鳥にーちゃん、スカト姉ちゃんは俺のおよめさんなんだからな」





そう言って妬ましそうに俺を睨む。





ホークス「ホークスね、それと俺は大人なの。未成年のお姉ちゃんに手は出しません」





多分ね。





裕真くんはフンと言ってプールに戻っていった。





…マセガキ。





_なんて口に出せるはずもないので、ストレッチしている篠陰さんの姿を堪能した。





意外と胸小さいんだなぁ。





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あなた side



裕真に誘われたからストレッチをしています、あなたです。





案の定ホークスとイメージカラーが被ってからかわれた。レアンあいつ今度ボコす。





はぁ…私の癒しはショタロリ軍だけだ…今日はめいっぱい遊んでやるからね……!





……ホークスの目がやらしい。見んな。シスターの方がでかいぞ。ナニとは言わんが。





ストレッチが終わり伸びをすると、シスターの大和田さんが手招きする。





大和田「お似合いですね、水着。ホークスさんとお揃いじゃないですか」




あなた「傷口に塩を塗るような事言わないでくださいよ…」




ニヤニヤしている大和田さんにそう返す。




裕真「スカトお姉ちゃん綺麗!さすが美人さんだね!」




あなた「ありがとう裕真くん…」




はぁ…天使…。私は思わず裕真を抱きしめる。




裕真がホークスに向かって勝ち誇ったような笑みを向けているとは知らずに。




ホークス(あのガキ……)




菜奈「あなた姉様!何をして遊ぶの?」




菜奈という少女が、私の手を引いて聞いてくる。




あなた「そーだね…ウォータースライダーがあったと思うし、そこ行こっか!」





シスター達が子供達を連れて先導する。




あなた「ホークス?行かないの?」




ホークス「ああ、すみません。今行きます」




何か考えていたホークスが、取り繕うようにそう言う。




ホークス「…俺好きですよ、その水着」




あなた「なっ!」




タラシか?タラシなのか?やめろよ精神年齢年上なのに!!




ホークス「行かないんですか?」





私が赤面していたら、ホークスはいつも通りヘラヘラと笑って私を見る。





あなた「…狡い」




そう言うとホークスは悪戯が成功した子供のように、笑った。
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こんばんは、作者です。



今回出て来たあなたの水着ですが、用意したのはレアンです


レアンはなんであなたとぴったりな水着が用意できたのでしょう。


いつ測ったのでしょうか……?

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