第2話

第1話
418
2022/10/23 12:00
人狼サバイバル3
絶望街区!生存率1%の人狼ゲーム
の途中からの話です
序章
昔々、あるところに小さい村がありました。
村人は平和に暮らしていましたが、ある日、ひとりが服だけを残して消えてしまいます。
服は大きな爪で引き裂かれ、血がべっとりと着いていました。
狼ではありません。狼は人間を丸呑みになんて出来ないからです。
熊てはありません。大きな熊がでたら誰かが気づくからです。
人ではありません。人には人を引き裂く爪かなんてないからです。
それは人狼のしわざでした。
人狼は人に化ける怪物です。大きな爪で人を引き裂き、大きな口で人を食べる、おそろしい生き物です。仲間に化けた人狼が、こっそり村人を食べていたんです。
村人たちは広場に集まり、輪になりました。そして仲間になりすました人狼を見つけ出すことにします。
人狼は姿形をまねているだけです。話し合いを続ければ必ずどこかで嘘をつきます。
村人は話し合います。嘘をついているのはだれか。
村人は話し合います。怪しいのはだれか。
村人は話し合います。仲間ではないのはだれか。
証拠なんてありません。お互いの顔を見て、声を聞いて、身振り手振りや言葉に注意して、怪しいと思うものを選ぶしかないのです。村人は石を持ち、怪しい仲間に投票します。いちばん多く石を集めたひとりは処刑され、その日の話し合いは終わりです。
ですが、ずる賢い人狼は生きていました。
夜中にこっそり起き出して、村人のひとりをまた食べてしまいます。
次の日、村人は話し合いをすることにしました。
人狼は強い生き物ではありません。二人の村人に囲まれたら、棒でたたかれて負けてしまいます。でも、一対一なら村人に負けることなんてありません。
村人は話し合いを続けます。仲間の中にひそむ、人狼を見つけるために。
人狼は嘘をつき続けます。村人が最後の一人になるまで。
Rin
Rin
投票が終わって退場した後
〜ハヤト〜
宿泊場所はショピングモールから少し離れた場所にあるホテルだった。
伯爵に誘導されてそこへ向かう間、だれも一言も口をきかなかった。
シャチも、アゲハも、キツネも、たぶん「退場」をそのままの意味で受け取っていたのだろう。「命をかけるスリル」という言葉もおおげさな表現だと思っていたに違いない。
フクロウが化け物に連れ去られた後、三人は呆然としていた。
目の前で何が起きたのか、まるで理解出来ていないようだった。
仕方なくおれとうさぎが三人をゆさぶったりほおをたたいたりして正気にもどした。
事態をのみこんだ三人の顔からは、血の気が失せていた。
伯爵
伯爵
お疲れ様
ホテルに入った瞬間、伯爵の声がひびいた。
伯爵
伯爵
好きな部屋に泊まるといい。
夕食の準備もできてるよ。
ホテルの中にも無数の植木鉢が置かれていた。
しゃべらず、動かず、音すら立てない植物が、今はひどく恐ろしいものに見える。
赤村 ハヤト
赤村 ハヤト
あ、あーあ。
よかった。
おれ、朝も昼もコンビニだったから、夜ぐらいはちゃんとしたもの食べたかったんだ。
おれは空元気を振りまいたが、だれも反応しなかった。
伯爵
伯爵
施錠は二十一時だ。
禁止事項に触れない範囲で、ゆくっり休んでほしい。
明日の朝にはまた別々の場所で目覚めてもらうからね。
伯爵
伯爵
あっそれと
伯爵
伯爵
そこのソファに眠っている子も参加しているから
伯爵が言った瞬間に伯爵以外のみんなは、振り返った。
そこに居たのは....
Rin
Rin
今回はここまで!
Rin
Rin
話のキリが悪かったらごめんなさいm(._.)m
Rin
Rin
また次回でお会いしましょう

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