第21話
#21
【イライラと不安】side壱馬
あなた「そうだよ、変だよ壱馬」
ねえ?と北人に聞くあなたは、何を隠してるのか、言おうとしない。
『あー、わり。別になんもない、帰ろ』
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4人でいつものように帰った俺たち。
北人たちと分かれたらあなたの家の前まで送ってくんだけど、今日は別。
俺の部屋まで連れてってあなたをベッドに座らせる。
『ばれてないって、思ってんの?』
なにが、と返すあなたの左肩を掴む。
あなた「いっ…」
『早く、何隠してんのか答えて』
あなた「いたい、離してっ…」
目に涙をためるあなたに、やりすぎたと思い手を離す。
『ごめん、やりすぎた』
それでも俺を睨みつけるようにして話さないあなたにイライラしてくる。
『答えないなら、いい。服脱がせる』
あなた「ちょ、まって、って…」
ばたばたと暴れるあなたを抑えて、シャツのボタンを外していく。
『っ。なんだよ、これ…』
痛がっていた左肩のほうを見ると、痣が出来ていた。
白い肌に似合わない赤黒い痣。
『…なにがあったか答えて、もう隠せないよ』