第57話
#57
【紹介】sideあなた
『…壱馬、』
壱馬「ん…どうした?」
名前を呼ぶと、
私を抱き寄せたまま、顔を近づけて柔らかく微笑む。
その笑顔が甘すぎて私はノックアウト寸前。
『みなさんの顔、見て』
壱馬「!忘れてた…ここ楽屋だった、、」
うわ恥ず、と顔を覆った壱馬。
メンバーはそんな壱馬にニヤニヤ、ポカンという表情を浮かべている。
LIKIYA「えっ、と…どゆこと?!笑」
山彰「友達、ではないか笑」
私の隣でメンバーに向かい合うようにして立つ壱馬。
北ちゃんと翔吾は、嬉しそうにニコニコしている。
壱馬「彼女、です」
RMPG「えぇっ?!!」
壱馬「今まで黙っててすみません!」
陣「驚いたなー笑」
壱馬「高校の時からで。その、ランページになってからとかじゃないんで…ほんとに候補生になってから一度も会えてないですし、」
LIKIYA「わかってるよ、大丈夫。
壱馬、怒られるとでも思ってたの?」
少し緊張していたような壱馬も、
LIKIYAさんの笑顔にようやく肩の力が抜けた。
壱馬「えっと…はい、」
照れくさそうに笑った壱馬が笑って、手を握った。