第37話
#37
【変わらずに】sideあなた
視界いっぱいの壱馬の綺麗な顔。
優しくて、柔らかい感触にぼーっとする。
キスされてるんだ、私
そう理解したところで、
ここが体育館の舞台だったと我に返る。
:
北人「やっと付き合った笑」
翔吾「俺も安心した笑」
理香「でもあんたら2人は相変わらずマイペースね」
斗真「俺壱馬が“バイバイ”って言ったとこ爆笑したもん、あのクールなテンションでw」
悠人「あなたは返事“うん”だしな」
蒼「あと悪口だった(笑)」
「おめでとう」より先につっこまれてるんだけど。
…まぁ、変わらない雰囲気が一番嬉しいけどね?
『あれ、なんで途中…壱馬私の番って知ってたの?
しかもマイク持ってた』
壱馬「斗真に聞いた、あなたがどっかいったあと」
にやにやと笑みを浮かべる斗真。・・はめたわけね
理香「怒んないでよ、壱馬だって好きって気づいてくれたんだし」
壱馬「?…お前まさか俺のこと挑発したのも…」
斗真「あの時ね、ほんといい仕事したよね」
壱馬「うわ、うざ」
北人「言葉は悪いのに口元緩んでるからね?」
壱馬「うっせ、言うなよ」