第55話
#55
【初めまして?】side壱馬
いやいやいや…は?
あなたがいる嬉しさと、
メンバーがいるから感情を抑えなきゃいけないのと、
やっぱり何でマネージャーとしてここにいるのか
不思議で。
だけどそんなこと気にせず挨拶してるあなた。
幻でも見てるみたい、会いたすぎて
あなた「配属は決まってたんですが、
数週間前に“project taro”の現地ミーティングに
通訳で行くことになって、遅れてしまったんです」
陸「すごいね、英語話せるんだ!」
陣「待って待って、まず自己紹介せな!」
LIKIYA「あ、そうか(笑)
じゃあ俺から。リーダーのLIKIYAです」
陣「同じくリーダーの陣です!」
:
……うん、何だろうこの疎外感。
そうは思っても言い出せずにメンバーの挨拶は進み
俺ら3人に順番が回ってくる。
にこにこと、楽しそうなあなた。
やばい。俺泣きそう。
あなた「はじめまして、町田です!」
はじめまして?
あぁむかつく、ほんま楽しそうに言いやがって。
でも、嬉しい。超嬉しい。
『っ…ほんま、何やってるん…アホ…』
やっば、視界ぼやける。